そばに居るから。 2 (ページ32)

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side龍友

亜「あのさ、今日みんなでご飯食べない？」

亜嵐くんがみんなを見ながらそう言った。

亜「たぶん、みんなそれぞれ言えてないこともあると思うし、」

どうかな、と途中から不安そうに小さくなった亜嵐くん。

龍「うん、僕はええよ」

メ「確かに、ちゃんとまだみんなでご飯食べたり話したりしてないもんね」

僕とメンさんがそう言うと、他のみんなも口々に賛成していく。

裕「俺もええけど…涼太くん、来るかな？」

龍「大丈夫、一緒に行くから」

裕「そっか」

とはいえ、涼太が嫌がりそうな気もして。

特にみんなに自分のことを話してくれるとは思えないし。

龍「あのさ、今日みんなで食べるの、僕らの家にしてもええ？」

もし涼太のことを話すとなっても、涼太に逃げ場を与えてあげることも必要だと思う。

それに家だと、安心してくれると思うし。

そう思って提案すると、みんな一瞬驚いた顔をした気がして、ダメだったかなと思ったとき。

隼「え、龍友くん家行ってもいいんすか！？」

玲「行きたい！」

家にメンバーを呼ぶなんて初めてだから、最年少たちが興奮して賛成してくれて。

年長組たちも龍友くんが良いなら、と賛成してくれた。

だけど鋭い人もいて。

亜「あのさ、"僕ら" の家って…」

ついつい僕らの家と言ってしまったことに今更気がつく。

だけどどうせ、来てしまえば全部知られるわけだし。

龍「涼太とシェアハウスしてんねん」

別に隠すことでもない。

それにこのメンバーは、信じても良いんじゃないかと思えた。