そばに居るから。 2 (ページ24)

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side龍友

お母さんと話し終えて、無意識に僕は外へ出ていた。

まだまだ18時にはならない。

だけどどうしても涼太が気になって仕方がなかった。

これもきっと、僕の変化。

涼太に出会う前は、自分以外の人はどうでもよかった。
自分が最優先で、自分さえ良ければ良いとさえ思っていた。

だけど今は違う。

たぶん僕の中の優先順位の1位はきっと涼太なんだ。

涼「龍友くん」

聞き慣れた声が耳に飛び込む。

龍「おかえり。早かってんな」

涼「ただいま。龍友くん何してたの」

不思議そうに僕を見つめる涼太には、別に何もないと答える。

涼太が心配で、なんてちょっと恥ずかしいし。

龍「んで、用は済んだんか」

話を変えようとそう問いかけると、あからさまに曇る涼太の表情。

涼「ん、まぁ…」

すこし低いテンションで歯切れの悪い返事だけが返ってきた。

龍「そや、涼太！嬉しい報告！」

少し暗くなった雰囲気を壊すように、明るめの声で涼太に話しかけると、今度は何、とでも言いたそうな目で見つめられる。

龍「シェアハウス、出来るで。僕のお母さんが家も探してくれるって」

涼「…ほんまに？」

小さく、遠慮がちに涼太が僕を見つめる。

龍「おん。んでな、家賃もそんな高くないとこ探してくれるから。涼太、高校どうする？」

涼「高校は…行かん。俺もバイトする」

龍「え、？お金なら心配いらんで？」

お母さんが協力してくれることになって、これで涼太も高校に通わせてやれる。
そう思っていたのに、涼太から出たのは意外な言葉。

涼「バイトしてお金、貯める」

龍「…そっ、か、」

自分も高校は中退してるのもあって、無理やり行けなんて言えなかった。

龍「とりあえず晩飯食べよか」

いつものように食卓を囲む。

もはや涼太が家にいることに、違和感なんてなかった。

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長らく更新せずにごめんなさい。

これからもゆっくりかもしれませんが頑張って更新するので、読んでいただけると嬉しいです！