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#4 ページ4

sideメンディー

メ「あ、マネージャーがもう到着してるって!早く行くよー!」


大きい声でリビングから叫んでも、みんなの慌てる声しか聞こえてこない、笑


隼「ねー!俺のスマホどこー!?」


玲「知るかよ」

裕「あー、なんか洗面所の所にあったような、なかったような…」


隼「え、なんで見つけたのに持ってきてくれないの!?」



なんて朝から騒がしい我が家ですこと。


そんな中、毎日きっちり時間通りに準備を終わらせてリビングへ来る人がひとり。


涼「ん、行ける」


そう、涼太。

メ「お、できたね。先に車に乗っちゃおうか」


そう言って涼太の手をひいて玄関へ向かう。靴を履いて、もう一度涼太と手を繋ごうとしたとき。


メ「りょーた?」


自分の靴をじっと見つめて動かない涼太。心做しか、固く握りしめられた拳は震えているようにも見える。



涼「っ、行かなきゃって、わかってるから、」


そう言って震える手を靴に伸ばす。

本当は休もうか、って声をかけてあげたい。
でも今から仕事。勝手に休むわけにはいかない。

メ「うん、わかってるからね」


涼太はパニックになっちゃうこともあるけど、今日は優しく見守る。ちゃんとみんなで仕事に行くんだっていう現実を理解できているから。

パニックになっちゃう時はだいたい、過去と現実が混ざってしまっている。
だからこうして、現実だけを見れている時は見守るのが俺らのルール。



どんなにゆっくりでも、涼太のペースで。


亜「よっしゃ、追いついたぜ」

龍「せやから待ってってゆうとるやろ」


後ろから騒がしいメンバーが追いついてくる。




涼「みんな、いるもんね、」

そう呟くと


涼「っん、と、メンさ、手」


なんて事を言いながら不安そうに瞳を潤ませて俺に伸ばしてきた手。


そんな可愛いおねだりを断るやつがいるものか。


まだ若干震えている涼太の手をしっかりと握り、車へと向かう。


龍「メンさんずるいて、涼太、車乗ったら僕の隣おいでー」


亜「じゃあその反対は俺で」


なんて言葉を残してそそくさと車へ乗り込む奴らめ、可愛くなんかないぞ。




そしてバタバタと最年少と宇宙人が乗り込むと、動き出す車。


現場に近付くにつれて涼太の身体がこわばっていくのが後ろからもよくわかった。

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npagxp(プロフ) - 叶夢さん» ありがとうございます! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 続編も楽しみにしてます(*´∀`) (2020年4月1日 17時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» お仕事お疲れさまです!そう言って頂けるととても嬉しいです!できるだけたくさん更新できるよう頑張ります! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 今、仕事がすごく忙しくて(;_;)このお話読むのが1つの息抜きです(;_;)更新ありがとうございます!! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» コメントありがとうございます!今まであまり末っ子を出せなくてすみませんでした…これからはもう少しバランスよくだせるように頑張ります! (2020年2月2日 20時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:npagxp | 作成日時:2020年1月19日 10時

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