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side亜嵐
涼「っん、」
やっぱ起きてたね。ゆっくりと布団をめくる。
亜「涼太おはよ」
涼「…やっ…」
涼太の顔を覗き込めば、今にも零れそうな涙がたくさん溜まっていた。
亜「あらあら、来るの遅かったか。ごめんね」
頭を撫でながら優しく声をかける。
ぽろぽろと涙を零しながらも、俺に必死に手を伸ばしているところを見ると、まだ今日は落ち着いているんだなって思う。
涼「亜嵐くんっ、」
亜「んー?どしたー?」
俺の名前を呼んでくれているってことは大丈夫だね。パニックにはならずに済みそう。名前を呼んでくれて、俺を求めてくれているということは、ちゃんと俺の存在を認識できているということ。
亜「龍友くんの朝ごはん食べに行こっか」
涼太の手をしっかり握ってリビングへと続く階段を降りていく。
まだ若干、目を潤ませたままの涼太の手を引いていく。ゆっくり、ゆっくりとひとつひとつ降りていく。
亜「顔、先に洗っちゃおうか」
涼「ん」
洗面所に連れていく。
傍から見れば、異常な過保護かもしれない。
けど、俺らからすればこれがあたりまえ。
可愛い弟だから。俺らが守るんだ。
顔をしっかりとタオルでふいて、手を差し出してくる涼太をみてふと、そんなことを改めて思った。
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npagxp(プロフ) - 叶夢さん» ありがとうございます! (2020年4月1日 21時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 続編も楽しみにしてます(*´∀`) (2020年4月1日 17時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» お仕事お疲れさまです!そう言って頂けるととても嬉しいです!できるだけたくさん更新できるよう頑張ります! (2020年3月9日 16時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
叶夢(プロフ) - 今、仕事がすごく忙しくて(;_;)このお話読むのが1つの息抜きです(;_;)更新ありがとうございます!! (2020年3月9日 11時) (レス) id: 08075bc0b9 (このIDを非表示/違反報告)
npagxp(プロフ) - 叶夢さん» コメントありがとうございます!今まであまり末っ子を出せなくてすみませんでした…これからはもう少しバランスよくだせるように頑張ります! (2020年2月2日 20時) (レス) id: 3150c02125 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:npagxp | 作成日時:2020年1月19日 10時