夕闇に誘われし絶世の美女は振り向かない

episode 62 ページ22

今日は大阪でのイベントで
現在車で移動中でございます!!


小「A、今日のお菓子はー」

「なんで私が持ってくるの当たり前みたいな…、」

山「でもあるんでしょー?」

「あるけどさぁ〜」

いつも私が、ちゃんとした和菓子屋とか
ケーキ専門店とかで差し入れを買ってくる
差し入れって言っても自分たちだのだけど

西「お、今日ステラおばさんじゃん」

「今日の朝買ってきたんだからね〜」

千「俺チョコチップ」

小「じゃあ俺よくわかんないけどこれ」

中「んじゃこの変なの」


あっという間に箱からクッキーがなくなって
その間にもうすぐ到着

西「ご馳走様、今度は和菓子で」

「じゃあ饅頭持ってくる」

千「さすがAさん」

「でしょ」


そんなことを言っていたら
イベント会場はもう目の前に

小柳を先頭に車から降りると
それに続いてみんなが外に出る

「うおー!! 大阪ー!!」

小「騒ぐなバカ」

千「大阪ー!!」

小「おい」

いつもの茶番を終えイベント会場へ

楽器の運び出しとかしなきゃいけないし
今からが一番忙しい

ギターを背中に背負って
右手にキーボードを抱えて
左手に配線系統の入った袋を持って
西村の後ろをついて歩く

「おはようございます、お願いしまーす」

スタッフさんに挨拶をして
ステージを準備していく

楽器のセッティングとか本当に大変で
しかも私は担当楽器は2つだし
ステージ構成の最終確認の係だし
ちょっとだけ忙しい



すべてのステージのセッティングを終えると
休憩室に案内してもらって
6人で少し狭い個室に入る

中「あー、これからライブだー」

「緊張してんの?w」

中「うっせぇ楽しみなんだわ」

小「あと10分休憩したらやんぞ」

「おーっす」

ペットボトルを手に取って
ピックをポケットにしまう

千「頑張ろうね」

「千葉ちゃんこそソロミスっちゃダメだよ?」

千葉ちゃんと廊下を歩きながら喋っていたら
後から西村と山中が走ってきた

山「遅れないでねー」

西「遅れたら罰金なー」

そう言って私たちを追い越してった
遅れたら罰金を聞いて、私達も急ぐ

「千葉ちゃん、頑張ろうねっ」

そう言ってちょっとだけ笑ったら
千葉ちゃんがやめてよって
私を置いて走っていった


…って、私置いてかれた?!

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