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萩「ここなら誰にも邪魔されないし、静かに見れるでしょ?」
A「こんなとこあったんですね…」
萩「やっすーから教えてもらったんだ、ここに赴任してきた時にね。」
A「安井さんはすごいですね、色々知ってるし、それにすっごい大人で。憧れます」
萩「分かる。俺もそうだったもん」
この人には、勝てるとこ無いだろうなって思った。
雰囲気だけじゃなくすべてが大人。
萩「懐かしいな〜」
A「でも、萩谷さんもすごいです」
萩「俺?」
俺がすごい?一体どこがすごいっていうんだろう…。
A「萩谷さんには、そばにいる人を明るくする力があるんです。隣りにいると、ポカポカの太陽がすぐそばにあるような、そんな気持ちになるんです。」
萩「そうかなぁ…自覚なかったわ」
A「萩谷さんは、私の何倍も大人です」
A「私は、そんな萩谷さんに出会って救われました。出会ってなかったら、こんな風に楽しく過ごしてないだろうなって思ったら怖くなっちゃいます(笑)」
萩「Aちゃん…」
A「私は、ずっと萩谷さんの隣にいたいです」
え…?
今なんて言った…?
ヒュードォン!!
彼女の発言に戸惑ってると、急に花火が上がる。
もう花火始まったのか…。
A「きれい〜…」
彼女も俺と同じ気持ち…?
だとしたら…
俺は君を守れるヒーローになれるかな?
そんなことを考えていたら、花火が終わっていた。
A「萩谷さん…?どうかしました?花火終わりましたよ?」
萩「…ねぇAちゃん」
A「はい?」
萩「これからもずっと俺のそばにいてくれませんか」
キョトンとする彼女。
萩「俺、出会ったときからAちゃんのこと好きだった。だから…俺の彼女になってください」
A「…」
萩「あっ!いや、すぐに返事しなくていいからさ。ゆっくり待ってるから」
萩「帰ろう」
今彼女の顔を見たら、きっと俺は目をそらしてしまうだろう。
1人黙って歩き出す。
すると、彼女の足音が聞こえたと同時に俺の浴衣の袖が強く引っ張られた。
A「…私も…です」
萩「え?」
A「私も萩谷さんのこと…好きです。…私なんかで良ければ…」
萩「ううん。Aちゃんが良いんだよ」
俺はもう一度彼女を強く抱きしめた。
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まねまね - 最初から一気読みしちゃいました!!萩谷くんとの恋が実ってよかった〜 (4月23日 11時) (レス) id: 7ded94b651 (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - 本当ですか!?ありがとうございます。楽しみに待ってます。 (2021年4月25日 11時) (レス) id: f9e6ec9ffa (このIDを非表示/違反報告)
moe(プロフ) - Mさん» コメントありがとうございます!気に入っていただけて嬉しいです!何回も読み返してくださったんですね…!こんな嬉しいことはないです…。another story必ず更新します! (2021年4月24日 22時) (レス) id: 1eedcfe68d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - すごくキュンキュンしました。このお話大好きで、何回か読み返しちゃいました。今日も一気読みしてしまって・・・もしよろしければanothore story など作ってほしいです。 (2021年4月24日 22時) (レス) id: f9e6ec9ffa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:moe | 作成日時:2020年8月14日 0時