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イントネーションは大阪弁by私 ページ48

「うりゃぁああ!」
鳥「ラスト1回!」

ラスト1回って、もう5回目やん…。
いつになったら、離してくれるんよ。

鳥「文句ありそうだから、1セット追加」
「ちょ…!」

鳥谷さん、スパルタすぎ。
パピー対策のトレーニングメニューが、日に日に増えて、難易度も上がってる。
あの勝負は、ホンマに余興。
勝負があろうとなかろうと、トリさんのトレーニングはある。

「身体がプルプルしてきた…」
鳥「効いてる証拠だな」

隣で鳥谷さんもやってるけど、めっちゃ余裕。

「もうダメ…」

力が抜けて、地べたに落ちた。
…あぁ、ひんやりして気持ちい。
うつ伏せで正解や。
顔を左に向ければ、鳥谷さんが座ってた。

鳥「体力なさすぎ」
「おばあさん現象が始まってますから」
鳥「何言ってんだよ」


――こちょこちょ――


「うにゃぁっ!」

急に鳥谷さんが、脇腹を攻撃してきた!
やから、横にゴロゴロして、鳥谷さんから遠ざかる。

「これで攻撃は…あれ?」

さっきいた場所に、鳥谷さんがおらん。

鳥「隙あり」

その代わりに、真上に鳥谷さんがおる。
逃げられん…。

鳥「大阪弁、話して」
「いきなりなんですか」
鳥「だって、聞きたいから」
「いやいや。能見さんとか西岡さんとかと、毎日喋ってますよね」

兵庫とか大阪の違いだけで、一緒やって。

鳥「Aのが聞きたい」

しかも、完全スルーや。
しゃーない、折れよ。

「…どう話せばいいんですか?」
鳥「そうだな…」


――ぐいっ――


能「調子乗りすぎや」

私を覆ってた鳥谷さんが視界から消えて、今度は能見さんが沸いた。

能「Aも起き」

能見さんの長い腕が伸びてきて、私を立たせる。

鳥「邪魔してないでくださいよ。トレーニング中なんですけど」

座ってる鳥谷さんは、何だか不満げ。

能「こんなだだっ広い中で、密着するトレーニングがどこにあるんや」
鳥「今のは、たまたまです」
「ところで、何でいるんですか?」

私服の能見さんを見上げると、めっちゃ呆れてた顔をしてる。

能「迎えに来たんや」

…あぁ、忘れてた。
今日は能見さん家に泊るんやった!

鳥「今日は篤史さんの日ですか」
能「分かってて、邪魔しとるやろ」
鳥「気のせいですよ」

お2人がバチバチしてる、これはヤヴァい…。

「鳥谷さん、今日もありがとうございました!能見さん、行きましょ!」

この状況を打破できるのは、撤退という選択しかない。
私は能見さんの背中を押して、鳥谷さんに愛想笑いをして、この場を去った。

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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです! 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています! (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Quintet | 作成日時:2016年10月4日 15時

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