兄弟やなくて双子やろby私 ページ39
新井さんは、《新井さん》って呼ばれるのが不満らしい。
お兄さんをどう呼ぼうか悩んだけど…。
《新井さん》はもう新井さんが取っちゃってるから、お兄さんは《貴浩さん》か《お兄さん》になるやん？
「だって、新井さんは《新井さん》ですから、変えようがないんですもん」
その一言に尽きる。
貴「拗ねんなよ、大人げない」
良「拗ねとらんわ。で、どうしたんや？」
うーん、何しに来たんやっけ？
新井さんが2人もおった衝撃と、お兄さんの羽交い絞めの痛さで…。
「忘れました！」
良「何じゃそりゃ」
貴「Aちゃんと一緒に居られるんなら、嬉しいにことしたことはないわ」
「いやぁ、そー言っていただけると…」
…ん、あれ？
お兄さんとは、今日初めてお会いしたはず…。
「それよりも、お兄さん。何で私のこと、知ってるんですか？」
貴「毎週、情報が回ってくるから」
誰やねん、情報回してんのは…。
毎週ってことは、どー考えても、ラビットさん以外からも流れてるよね？！
良「俺らには届いてとらんが？」
貴「毎日一緒にいるお前らに流さねぇわ」
お兄さんに肩を組まれて、脇腹を突かれる。
「うにゃぁああ！」
貴「やっぱし、ココが弱点か」
突かれるっていうよりも、こちょこちょやし！
めっちゃこしょばい！
しかも力が強すぎて、離れられへん！
「ちょ、ちょ…ギブ…！」
良「やめんか！」
で、また、新井さんに救出される。
でも、後ろから抱えられて、練習した成果がふわっと香ってくる。
良「兄貴でも許さんぞ！」
貴「はいはい」
監「良太ぁ！サボっとるとメニュー増やすぞ、ゴルラァ！」
うわー、監督、ブチ切れや。
めっちゃ怖ぇぇえ！
良「すんませんっ！」
新井さんは、そりゃもう脱兎のごとく、練習に戻っていった。
――ってことは…。
「新井さんは、休憩じゃなかったんですか？」
貴「おう。練習の最中や」
あぁ、そりゃあそうなるわ。
いっちゃん、やったらあかんヤツやん。
貴「で、何しに来たか、思い出したか？」
「…もう思い出せないんでいいです」
言い回しも、声色も、笑った顔も、フォームも、あと力強さも…(笑)。
ほとんど似てるから、遠目から見ても分からんって。
貴「良太は、ああ見えてシャイから、言葉よりも行動で表すことが多い」
お兄さんが、新井さんについて語り出した。
急すぎて、付いていかれへん。
貴「だから、良太のこと、頼んだぞ」
「はい」
――と返事はしといたけど…。
何を頼まれたんか、全然分からんわ。
急にネタを替えさせんといて！by私→←名前で呼んで！by良太
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Quintet(プロフ) - ゆかさん» コメント、ありがとうございます。あちゃー、私のルーティンがバレてしまいましたね(笑)。あともう半日、あと数時間を過ごす一息になればと思っています。これからも、よろしくお願いします。 (2016年10月14日 16時) (
レス) id: 7f540aaaaf (このIDを非表示/違反報告)
ゆか - 毎日更新されるのが楽しみです！ 毎日4時過ぎにこのお話更新されているか見てしまいます。笑 これからの楽しみにしています！ (2016年10月12日 15時) (レス) id: c3eab76729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Quintet | 作成日時：2016年10月4日 15時
