からかうのはやめてください。【宇髄天元】

四十二 ページ42

.










「 だいぶ良くなりましたね 」



『 本当ですかｯ 』



「 明日からは自室に戻って大丈夫ですよ 」




あれから2週間、



からだを休めたりお薬のおかげで傷口もすっかり良くなっていた.





『 しのぶ様…ありがとうございます 』



「 お礼を言われるようなことはしてませんよ 」





優しく微笑むしのぶ様.



しのぶ様の笑った顔、やっぱり何度見ても可愛い…





もう、ぎゅーってしたい.

















「 Aさんにひとつ質問があります 」





どこか、
面白がるように微笑む、しのぶ様.








「 これはちょっとした興味なのですが…
Aさんは、宇髄さんのこと、どう思われているんですか？ 」








『 ……暖かくて、優しくて…

どこか、家族みたいな存在…ですかね？』













「 安心出来る存在、なんですね 」








安心出来る存在、か.


それが真っ当な答えかもしれない＿＿








『 そうですね…

でも、たまになんですけど…





胸の奥がドキドキする時もあって…、病気…ですかね… 』










「 ふふｯ 」



『 え、あの、何かおかしなこと言いましたか!? 』





くすくすと笑うしのぶ様.





「 いえ、大丈夫ですよ.
ちょっとした煩いではありますけど、病気ではありませんよ. 」





病気ではないけれど、ちょっとした煩い……？





うーん…、医学って難しい…





.

四十三→←四十一

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す