四十 ページ40
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僅かな時間、病室に沈黙が降りる.
それを最初に破ったのはAだった.
『 …宇髄様……、』
下を俯くと、さらりとした艶のある黒髪が表情を隠す.
表情は隠れてはいるが、声が震えている.
『 あの……ッ、ごめんなさい… 』
ポタリポタリと布団のシーツが濡れる.
「 ……はぁ、全くだ.
どれだけ心配したと思ってんだ.
悪いが、竈門から全部聞いた.
お前さ、もっと頼っていいんだからな?
甘えたっていい. 愚痴ってもいい.
何か言ったところで拒絶なんかしねぇし、
なんなら全部派手に解決してやるって前も言っただろ? 」
ゆっくりと、Aの呼吸に合わせるように頭を、髪を撫でる.
「 俺は絶対にAのことをし見捨てたりしねぇ.
それは派手に保証する. 」
『 宇…髄様ッ… 』
泣きじゃぐるAの背中に腕を回し、
ゆっくりと、背中を摩る .
「 それと、ひとつだけいいか?
こんなことを今言うのは地味にどうかとは思うが…
鬼……、いや兄に対してやったことを後悔はするな__
厳しいかもしれねぇが、それが鬼殺隊なんだ__ 」
『 ッ……はい…… 』
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天天(プロフ) - こちら完結してますが、コメント失礼します。キャラの特徴などをしっかり捉えられており、違和感なく読めました!欲を言うと、夢主ちゃんと宇随さんのイチャイチャをもっと見たかったですが…(宇随さん推しなので)他の作品も読ませていただきますね(^^) (2020年8月11日 20時) (レス) id: eb2c748ea0 (このIDを非表示/違反報告)
乱中 久(プロフ) - こんばんは。いつも作品の更新を楽しみにしておりました。この度は完結おめでとうございます。まっちゃろん様の書く宇随さんの適度なSッ気が好きでした。次回作も楽しみにしております! (2019年10月22日 0時) (レス) id: d74e0e0202 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - 完結おめでとうございます!!新作楽しみにしてますね^ ^ (2019年10月21日 7時) (レス) id: 86b9e23d57 (このIDを非表示/違反報告)
_Mikado_(プロフ) - お疲れ様でした!とても楽しかったです! (2019年10月21日 1時) (レス) id: f327cce89d (このIDを非表示/違反報告)
イチゴいち - お兄ちゃあああん!!!!あああああああああああああ((強制終了 久しぶりに鬼舞辻が最低に思えてきた、、頑張ってください、応援してます!! (2019年10月15日 19時) (レス) id: 67aafb287e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっちゃろん | 作成日時:2019年9月12日 21時