『守っていた』ではなく。 ページ44
.
及川said
そこには何と飛雄ちゃんが立っていた。
｢飛雄ちゃんに俺の何が分かるのさ！｣
後輩相手に何ムキになってんだ俺…。
飛雄ちゃんはそんなことをおかまいなしに話を続ける。
｢なら及川さんは、姉ちゃんがどれだけ辛い思いしてたのか分かりますか？…それに、姉ちゃん言ってました。“今はあんなんでも、私が好きになった徹に戻ってくれるって信じてるから。”って。｣
｢……。｣
｢“守ってた”って、何を守ってたんですか？結局、及川さんが守ってたのは姉ちゃんじゃなくて、弱いその自分自身だったんすよ。本気で守っていたら、姉ちゃんがあんな辛い思いすることだってなかった…。｣
俯きながら下唇を噛み締める飛雄ちゃん。
それはとても悔しそうな表情で、姉想いだってことがすごく伝わってきた。
たしかに、飛雄ちゃんが言った通り。
守っていたのは、自分自身。
Aのことなんて守れていなかった。
俺はずっと、守っている気で自己満足していたのかもしれない。
｢あんなに笑ってる姉ちゃん…久しぶりに見ました。｣
少し離れているマッキーとAを見て、ボソっと呟く飛雄ちゃん。
そう言われ、視線をマッキーたちに移す。
たしかに俺も久しぶりにAの笑った顔見た気がする。
｢でも、今の俺じゃあAを笑顔にさせることなんてできない…。それにもう吹っ切れてるしね！！｣
｢そーですか。正直、及川さんにはちょっと失望しました。…あ、お話の途中すいません。俺はこれで失礼します。｣
飛雄ちゃんはそう言うと、俺たちに一礼をしてから走り去っていった。
｢烏野のセッターくん、めちゃくちゃいいこと言ってんじゃん。｣
｢てか、Aの弟だったんだな！！｣
｢徹先輩？大丈夫ですか？｣
2人があーだこーだ言い合って、楓ちゃんが心配してくれている中、俺はさっきの飛雄ちゃんの言葉と、マッキーとAが楽しそうに笑ってる姿が頭から離れなかった______
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キスあら?(プロフ) - オチは、及川さんがいいです！ (2017年11月29日 4時) (
レス) id: fa5e67a873 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - はじめまして、いつも楽しみにしています。マッキー落ちでお願いします!! (2017年11月27日 20時) (レス) id: 272c2b92fb (このIDを非表示/違反報告)
とうきび(プロフ) - マッキーがいい人すぎる…！！！と、言うことなのでマッキーがいいです！！これからも更新頑張ってください！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: 46476cb2c2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾あんず(プロフ) - マッキー落ちでお願い致します！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: ac0424387b (このIDを非表示/違反報告)
埜餡 - 例えば、マッキー落ちでanotherストーリー的なので及川さん！みたいなのできませんか？無理なら及川さんオチで！ (2017年11月19日 22時) (レス) id: fb393f2bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るんちゃん | 作成日時：2017年9月28日 7時
