今できる精一杯のこと。 ページ19
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花巻said
｢はぁ…｣
｢どした花。最近元気ねえけど。｣
｢なんか…無力だなって。｣
何もないいつも通りの昼休み。
つまらない授業を終え、隣のクラスの松が来て
ただいま男子トーク中。
なんかもうどうでもいい。
なるようになれ…って思っていたら
｢あれAじゃね？｣
松が声を上げる方を見ると、そこには及川に話しかけているAがいた。
だけどその声は、及川のファンによって掻き消され、何か言いたいそうなAは逃げるように教室を出ていってしまった。
あの及川っ！何やってんだよ！！
｢松、俺Aのとこ行ってくるわ。｣
｢おう、行ってこい。｣
廊下を走って走って走り続けていると
『私の何がダメだったのかなっ…』
と、誰もいない廊下の隅で体育座りしながら泣いているAの姿があった。
｢よっ、A。｣
『貴…大くん…。』
俺が声をかければ、泣いている顔をゆっくり上げこっちを見ているA。
その声はどこか寂しそうな弱々しい声だった。
『ねえ貴大くん。』
｢どした？｣
『徹のこと、信じていいのかな…？
まだ、浮気してる…とは限らないじゃん。』
そう言いながら、Aはまた俯いてしまった。
こういう時ってどんな言葉がけするべきなのか
俺には正直よくわからない。
でも、唯一言えることは…
｢まあ確かに確実に浮気したとこ見てるわけでもねえし、信じてみてもいいと思うよ？ただ、我慢だけはするなよ？｣
Aを不安な気持ちにさせないこと。
これが今の俺にできる精一杯のことだった。
『うん、わかった。ありがとう、貴大くん。』
なんでAが辛い思いしなきゃなんねえの。
その笑顔の先には誰が映ってる？
など言いたいことは山ほどあった。
｢おいで、A。｣
俺はAの前に座り手を広げると、素直に腕の中に入ってきた。
もう、このまま俺のものにしたい。
そういう感情がより強くなった。
｢何もできなくてごめんな…｣
『んーん。貴大くんはいつも助けてくれる。
私のヒーローだよ。』
その瞬間、背中にぎゅっとした感覚が残る。
A辛かったよな…。
よく我慢してるよ本当。
及川のやつ、ここまでAを不安にさせて
何がしたいの。
｢ヒーロー、か。｣
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キスあら?(プロフ) - オチは、及川さんがいいです！ (2017年11月29日 4時) (
レス) id: fa5e67a873 (このIDを非表示/違反報告)
蜜柑(プロフ) - はじめまして、いつも楽しみにしています。マッキー落ちでお願いします!! (2017年11月27日 20時) (レス) id: 272c2b92fb (このIDを非表示/違反報告)
とうきび(プロフ) - マッキーがいい人すぎる…！！！と、言うことなのでマッキーがいいです！！これからも更新頑張ってください！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: 46476cb2c2 (このIDを非表示/違反報告)
黒尾あんず(プロフ) - マッキー落ちでお願い致します！ (2017年11月27日 19時) (レス) id: ac0424387b (このIDを非表示/違反報告)
埜餡 - 例えば、マッキー落ちでanotherストーリー的なので及川さん！みたいなのできませんか？無理なら及川さんオチで！ (2017年11月19日 22時) (レス) id: fb393f2bd6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るんちゃん | 作成日時：2017年9月28日 7時
