【完】江口兄が妹と暮らすお話

江口拓也の妹24 ページ24

梅原side

梅原｢…あれ、このドリルレベルアップしてる｣

日本語用のドリル

ひらがなの中に漢字が混じってるドリルに変わっていた

江口｢この前ひらがなだけのドリル終わりにしたんだよねー｣

西山｢めちゃくちゃ飲み込み早いですね｣

江口｢レベルアップ！って言ってて英語も出来んのかって｣

花江｢僕の娘たちもそうなるのかあ〜｣

双子が生まれた花江家、娘の成長は既に赤ん坊でもある

花江｢…歩く姿とか…立ち上がったところとか…｣

花江｢成長してるなあって思うんだよね…｣

江口さんの楽屋でドリルに書いてるAちゃん

｢あ、な、た、は、一子ちゃんで、す｣

梅原｢…おお｣

｢…今日は、火よう日、です｣

梅原｢読めてる｣

花江｢4歳児…天才なの…｣

江口｢多分…梅ちゃんの影響なの、これ｣

梅原｢え？｣

江口｢最近子供向けの番組見ないで、ニュース見てんの｣

西山｢渋っ笑｣

江口｢知らない言葉とか、調べてるし｣

江口｢何かと、梅ちゃんには賢い女になるって張り切ってる｣

知らんかったけど、ガチで嫁修行中らしい、流石やん

大きいタブレットに小さい指でポチポチして調べて書いてる

花江｢小さい子とかさ、スプラトゥーンやってるよね｣

西山｢あー、居ますよね〜｣

江口｢ちなみに、A…ゲーム得意｣

タブレットにトランプを毎日やって脳トレ

江口｢あと、歌とか歌ってるし…｣

江口｢ピアノとかめっちゃ弾ける｣

西山｢まじで梅ちゃんの嫁修行ですね｣

江口｢あと…これこの前Aが作ったご飯｣

雑に切られた食材のお味噌汁、おイモ入りの炊き込みご飯

ぐちゃぐちゃの卵焼き、雑に切られた野菜炒め

花江｢いや、天才か！｣

江口｢子供向けの料理番組見て練習した結果｣

めちゃくちゃ美味しかったんだそう

江口｢自転車も普通に乗るしね…｣

西山｢後ろの補助なしですもんね｣

江口｢なんか…子供らしいんだけどらしくない笑｣

梅原｢Aちゃん｣

｢う？｣

ドリルから顔を上げたAちゃんは不思議そうにする

梅原｢ゆっくりでいいよ、待ってるから｣

｢……うめちゃ、またせてる、だから、がんばう！｣

健気だけども、無理しなくてもいいのになあ

梅原｢(…まあ、やりたいようにしたらいいんだろうけど)｣

子供って時々、大人びてる時あるけど

子供らしさがあってこその、子供なんだろうに

くーちゃん事件から、子供が嫌いな様子だった

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