【声優・短編集】2

年の差の兄と妹【杉山紀彰】リク ページ48

梅原side



｢兄さんすか？｣

宮野｢仲良いよね！｣

｢いや、あんなイケボ兄貴とか最高すよ｣

聞きたい放題！と自慢げに話す鮫川Aさん

鮫川は芸名、本名は杉山Aさんだ



それに…と続けた鮫川さんは

｢兄さんが声優になった時に生まれたとか…運命｣

そう、親子並の年の離れた兄妹なのだ

親、すごい、むしろ尊敬する

杉山｢あ｣

｢兄さん！お疲れ様！あのね、今兄さんの話をしててね、それで、あー…えっとごめん｣

杉山｢ふふ、なあに｣

｢見ました？！？！｣

杉山｢え、なにが｣

宮野｢お兄さん推しなんだよね｣

｢兄さん以外はじゃがいもです｣

杉山｢恥ずかしいこと言うのやめて｣



｢だってえええぇ、｣

ぎゅうううと抱きつく鮫川さん

｢私の憧れは、兄さんで｣

｢家族なのが嬉しいの｣

杉山｢うん｣

｢それでね、年の差だからね、娘に感じちゃうけどね…それもそれで美味しいポジションじゃない？｣

杉山｢ふふ、うん｣

｢だからね、ずっとそばにいてほしいんだぁ｣



結婚しないでね、お兄ちゃんと

杉山｢…それは、Aもね｣

｢やだあああ！結婚しない！！｣

宮野｢ぶははははは！相思相愛か！｣


_____



主人公side



私が生まれた年に兄さんは声優に

赤ちゃんの時から兄さんの活躍を見ていた私

父の再婚相手の娘で、兄さんのお母さんは他界していた

杉山紀彰、なんて名前を聞くだけでも有名人で

その人の妹とか運命でしょ！自慢し放題！



私も兄さんを見て育った

お母さんがいつも言ってた、声優になるなら

背中押すからって。

私は杉山家の1番下の末っ子

もはや可愛がられて育った



杉山｢A｣

いつも控えめで優しい空気を出す兄さん

私の憧れで、可愛くて、照れ屋さんの兄

ゲーム一緒にやるし、演技の練習を見てくれる

師匠でもあり、事務所の先輩でもあり、実の兄



と、自慢していた

梅原｢毎日言いますね｣

先輩である梅原さんは

ツイステッドワンダーランドのレオナさんを演じる

グリム役の兄、本当に羨ましい

｢ずるいです、私もツイステキャラやりたい…｣

梅原｢レオナの幼少期やりましたでしょう笑｣

ほんの少しだけ担当した

｢でもぉ、兄さんと絡みないですぅ…｣

兄さん、長生きしてね



杉山｢長生き？頑張ります｣

梅原｢良かったですね、頑張って貰えますよ｣

｢兄さん大好きぃぃー！！！｣

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