【声優・短編集】2

毎度のこのやり取り【梅原裕一郎】 ページ3

梅原side



｢おうおうおう…なんだ朝から｣

眠そうな顔してぼんやりと自販機前でなんか言う鮫川



｢なんでコンポタージュ出てこんのよ｣

110円返せ、なんて言う

梅原｢おい｣

｢今お取り込み中｣

梅原｢それ、売り切れてんぞ｣

｢…マジか、出ないわけだ｣



梅原｢ほら｣

110円を取り出して渡す

｢てんきゅ｣



てくてくと歩いてった鮫川は急にしゃがむ

梅原｢なにしてんの｣

｢ここ、見てみ｣

手をついて俺は見るけど

パシャッと聞こえて顔を上げてまた撮られた



梅原｢なにしてんの｣

｢梅原の綺麗な土下座に思わず｣

梅原｢はっ倒すぞこら｣

｢いやん♡｣



なーんて、SNSに載せられたのだが

梅原｢…あのさ｣

｢んお？｣

シュークリームを逆さにして食べる鮫川

梅原｢何あのSNS｣

江口｢俺も見たー｣

｢梅原の土下座っすか｣



梅原｢ちげーよ、お腹の画像…あれ誰の｣

｢…うめめん｣

梅原｢…｣

｢…｣

梅原｢よし、腹出せ｣

｢ちょ、変態！！！｣



なぜか

｢いででででで！！！！｣

梅原｢はい、5ー4ー｣

｢ごめんなさいごめんさいごめん！！｣

梅原｢もうしないな？｣

｢しましぇん｣

頬両手で潰されて聞かれる鮫川ちゃん

SNSに載せたらカップルのやり取りってなってた

って江口さんに言われてとりあえず足引っ掛けといた


_______



主人公side


梅原｢おはよ｣

朝起きたらなぜか梅原

｢なんで居るの｣

梅原｢昨日寝落ちした、ここで｣

ベッドに居てビビった



梅原｢あのさ、昨日｣

｢うん｣

梅原｢毎度恒例の二人で遊ぶやつやってたやん｣

｢あーゲームしてロシアンルーレットとかってや｣



やるやつか、って言おうとしたんよ

なのになんでドアップなん

梅原｢そろそろさ、気付こうよ｣

｢……ん？なんて？｣



梅原｢こうやって、笑いあってさ｣

梅原｢いつも一緒にいる親友みたいな｣

梅原｢そういうカップルに俺はなりたいの｣

だから、その適任が鮫川だからなってと言われた



江口｢実は付き合ってるとか？｣

梅原｢江口さんがSNSに上げてる動画みて｣

梅原｢これは行ったろと思って行きました｣

江口｢え？｣

梅原｢え？｣

江口｢まだ付き合ってなかったのあの時｣

梅原｢はい｣



だから、取るなよ江口と言って

みんなの目の前で私はキスされて微笑まれた

｢(え、好き)｣(ちょろい)

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