【声優・短編集】2

不器用な彼氏【榊原優希】リク ページ14

主人公side



運動が苦手と聞いてちょっと

｢(類友だもんね…笑)｣

実は私は声優界の中で一番の運動音痴

体を動かした途端体がつるほど痛み出す

引きこもりですかー？くらいの人間で



サメの癖に…なんて言われる(苗字関係ない)

ラジオ体操が下手くそだと聞いたことがある

梅原｢ふぁ…はぁ〜…イデッ｣

私とぶつかってしまった

｢す、すいやせん！｣

私はなぜか梅原さんの足に絡まって転倒

梅原｢えっ、だ、大丈夫ですか｣

そりゃびっくりされたわけで(はずい)



手を掴まれて立たされた

江口｢大丈夫？｣

西山｢すごい転んだね｣

｢あ…先輩…｣

81所属の先輩たちが声をかけてきた

梅原｢…あ｣



江口｢血が出とる！｣

西山｢痛い〜…、｣

｢え、あれ…ホントだ｣

梅原さんの足に絡まっただけなのに

膝から血を出してた私、でも

榊原｢ぎやあああああああ！！！！ぶべらっ｣

｢？！｣



梅原｢あ、セコムが転んだ｣

｢え？セコム？｣

梅原｢知らないんですか、鮫川さんのセコムですよ、なにかとセンサーに反応して…うお｣

榊原｢だ、だだだ大丈夫？！｣

｢う、うん…大丈夫だよ。…ていうか鼻血！｣



榊原｢血がっ、出てるうぅぅ…｣

西山｢いやお前も血が出てる｣

彼氏である優希くんはちょっと涙目

駒田｢走っていくと思ったら…｣

榊原｢うわあああん痛いよおおお｣

｢(なんなんだ、今日…そんな慌てて…笑)｣



梅原｢つーか、付き合ってたのか｣

榊原｢エッ！！！｣

今ので？！と騒ぐ優希くん

梅原｢いやだって、過保護な感じそうじゃん｣

西山｢知らないの梅ちゃんだけだよ｣

81は事務所公認、SNSは知らない



梅原｢俺、アーツビジョンだから知らねーよ｣

それに興味ねえし、と私の荷物を拾ってくれた

瞬時に優希くんの鼻血まで止めてくれて

｢憧れる…｣

梅原｢？｣

｢あ、あの！梅原さん、どうしたらそんな瞬時に対応できますか、対応出来たら…もっと、あの｣

榊原｢ダメーーー！！！｣

｢ぐえっ？！｣



榊原｢……｣

梅原｢いや、多分無理です｣

鮫川さんは鮫川さんです、と言って帰った

駒田｢梅原くんには惚れないから大丈夫だよ｣

榊原｢…ほんとに？｣

｢え、うん。ちょっと苦手だから｣

はぁ〜…と安心した顔

え、だって不器用さに惚れたんですよ私は

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