１８ページ:情報 ページ18
「何であんな所にいたんです？ライ」
「…いきなり話しかけてきたと思ったら…そんなことかバーボン」
翌日、余裕綽々とした様子で銃の整備をするライに俺は話しかけていた。
「任務だ」
「…ターゲットを追っているとあの店に入って、たまたま僕達がいた…ということですか？」
「お前…そこまで分かっているなら俺に聞く必要は無かっただろう」
「ああ、そうでしたね」
心の中で悪態を吐きながらも、面では笑みの仮面を貼り付ける。
…情報は無かったが、こいつに回るような仕事は大体検討はついている。
「あれが例の少女か」
ライがふと呟いたその言葉に、俺は別に反応はしなかった。ライに背を向けて、別の椅子に座った。
「調べれば調べるほど、不審な点があまり出てこないんですよ。全く不思議なものです」
「ほぉ、君の情報収集力を持ってしてもか」
「ええ…親子共にごく普通の一般人。それなのにあの子は組織の何かしらの実験台となっている」
ライは足を組んで、何か考え事をしているようだ。これ以上、話す話はもう無い。さっさと部屋から出て行こう。
…出来ればライと一緒にいたくは無い。
「あれ、今日は二人共一緒なんだな。珍しい」
椅子から立って出て行こうと思っていたら、部屋には第三者が入ってきた。…昔から見覚えのある顔だった。
「スコッチも任務終わりか？」
「まあな」
無傷だが服が少し汚れている。スコッチは俺を見ると俺を呼び、こっちに来てくれ、と手で合図をした。
「
「成る程な…過ごしてみてどうだった？」
「…絶望し切っているのか、心の中身は空っぽのようだった。ただ…」
「ただ？」
「3歳とは思えない。…言葉の端々から稚さは感じない」
人気の全く無い路地裏。…仲間と共に、情報交換をする。今の話題は俺が組織から任務で育てろと言われているあの子。…あれから色々と調べてみたのだが、結局有力になるような情報は少なかった。そこから推理や考察なんて出来たものじゃない。
「益々謎だな…」
そのスコッチの言葉に賛同した。甚だ疑問だった。
「助けられればいいんだけどな…あいつは、黒じゃない」
俺には、確信出来た。確固たる証拠なんてものはないが。…表情や目が死んでいようとも、子供染みていなくとも。あの子に責任は無い。
「ただ…俺、あいつが一人で死んでしまいそうで怖いんだ」
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卵かけご飯の醤油 - みつるさん» ああ、確かに盛者必衰の方が多分内容的に合ってますね。私、てっきり諸行無常も盛者必衰も同じような意味かと思ってて…今ウィキ先生で調べてみました。どうやら意味合いが違うようです…わざわざご報告、ありがとうございます。修正しますね。 (2019年5月29日 19時) (
レス) id: ecf6ee3b9e (このIDを非表示/違反報告)
みつる - 49ページなんですけど…諸行無常ってなんとも言えないという意味だと思います。多分盛者必衰の間違いかと…間違ってなかったらすみません(>_<) (2019年5月29日 18時) (レス) id: d6e134e20f (このIDを非表示/違反報告)
卵かけご飯の醤油 - すすぎさん» そうなんですか…もしよろしければその私の小説と似ているという小説の題名を教えてくれませんか？出来ればその小説と話が被らないようにプロットを書き直すつもりなので… (2019年5月26日 12時) (レス) id: ecf6ee3b9e (このIDを非表示/違反報告)
すすぎ - あまりにも似てるものがあったので..... (2019年5月26日 11時) (レス) id: 28118ed8c0 (このIDを非表示/違反報告)
卵かけご飯の醤油 - ありがとうございます。まさか読みやすいというコメントを貰うとは思っていませんでした…嬉しいです。これからも更新頑張ります。 (2019年5月25日 14時) (レス) id: ecf6ee3b9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：卵かけご飯の醤油 | 作成日時：2019年5月17日 15時
