消えたアルバス ページ10
ス｢ミス、助けてください、どうか、ミス、｣
スコーピウスはドローレスを見上げる。
ド｢ミス？わたしくしはアンブリッジ教授です。あなた方の学校の校長です、ミスではありませんわ｣
｢え？校長？それはミネルバでは？｣
Aは不審な目付きをしてドローレスを見る。
スコーピウスも訳が分からない、と困惑する。
ド｢何を言っているのですか？Msヴァレンタイン、あなたが多忙なのは知っていますよ、疲れているのですか？｣
｢多忙だって？私が？｣
ド｢わたくしは校長です、あなた方がどんなに学校で活躍しようとも、だらだらする口実にはなりません｣
Aはますます意味がわからなくなるが、アルバスのことを思い出し、焦って口を開く。
｢湖の中に男の子がいます！助けを呼んでください｣
ス｢僕らは友達を探しているのです、ミス、じゃなかった、先生。アルバス・ポッターを探しています｣
スコーピウスがそう言うとドローレスが意味がわからないと首を捻り、顔を顰める。
ド｢ポッター？アルバス・ポッター？そんな生徒はいません。それにあの少年も上手くいかなかった。ハリー・ポッター、絶望に眠れ、ですわね。厄介者が｣
｢は…？ハリー・ポッターが、死んでるの？それじゃあ…アルバスは_______｣
Aは血の気が引いていくのがわかった。
ハリー・ポッターが存在しない、
つまりはアルバスも存在しないのだ。
｢スコーピウス、どうしよう、本当にどうしよう、｣
すると突然弱い風が吹き、黒いローブがいくつも浮かび上がってそれはディメンターの形になる。
ス｢アルバスが…存在してない…？｣
ド｢水の中で変なものでも飲み込んだの？ハリー・ポッターは20年以上前に死にましたわ。わたくしたちが勇敢にも打ちのめしたのです｣
｢ミス_______校長先生、それは本当に本当ですか？｣
ド｢なんの真似か知りませんが、ディメンターの機嫌を損ねて『ヴォルデモートの日』を台無しにしてしまいますわよ｣
ス｢ヴォルデモートの日？｣
ド｢とにかくあなた方は早くこちらに来なさい。そしてそのびしょ濡れでみっともない姿をどうにかなさい。あなた方の評判に泥が着きますわよ。スコーピウスは後で校長室に来なさい｣
｢評判？なんだって？｣
間もなくAとスコーピウスはドローレスにより連行される。
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作者名：ななや | 作成日時：2022年9月29日 19時
