曲者揃いのスリザリンは時間の旅に出るらしい。 (ページ6)

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マートル・エリザベス・ワレンページ6

アルバス、スコーピウス、Aは女子トイレに入っていく。

真ん中にはビクトリア朝式の大きな洗面台がある。

ス｢それじゃあ確認させてくれ、計画は【肥らせ呪文】だね｣

ア｢そう。A、その石鹸を取ってくれないか｣

Aは洗面台の中から石鹸を取りだす。

ア｢エンゴージオ！(肥大せよ)｣

アルバスがそう唱えると石鹸は4倍の大きさになる。

｢大成功ね｣

ス｢僕は肥大に感心した｣

ア｢第二の課題は湖の中。選手たちは愛する人を回収する｣

｢セドリックは【泡頭の呪文】を使ってたけど_______彼の頭を肥大させるってこと？｣

Aがそう言うとアルバスは｢その通り｣と頷く。

ア｢そして、課題から遠のける｣

ス｢でも君は僕らがどうやって湖に行くのか教えてくれない…｣

洗面台から勢いよく水がほとばしり、その中から｢嘆きのマートル｣が現れて宙に浮く。

｢ワーオ！お父さんが言ってたマートル！｣

Aは興味ありげにマートルを見る。

マー｢気持ちいい。昔はこれが気持ちよくなかったけど｣

マートルは満足そうにニコリと少しばかり不気味な笑顔を浮かべている。

ス｢そうか、アルバス。君は天才だよ。嘆きのマートルか｣

マートルが襲うようにスコーピウスを上から覗き込む。

マー｢私、今嘆いてる？どうなの？どうなの？｣

ス｢いや、そういう意味では…｣

スコーピウスはAのローブを無意識に掴む。

マートルはくすくすと笑う。

マー｢久しぶりだわ、男の子が私のトイレに。いけないことだわ_______私、ポッター家の子には甘かったわ。マルフォイ少年にも、さて何のようなの？｣

マートルはAをジロジロと見たがAには触れなかった。

Aは固唾を飲んだ。