どんなに ページ47
反応を起こして無事現代に伝言した三人は小屋の中にいた。
ア「父さんたち、気づいてくれるかな」
アルバスは少し不安そうに呟く。
「心配しても仕方ないよ...信じよう、信じて待とう」
Aは窓の外を見つめてその場にしゃがみこむ。
スコーピウスは恋人を見つめて包み込むように抱き締める。
どことなく暗い雰囲気になるが、三人にはもうそれを打ち破る元気は皆無だ。
アルバスが顔を上げる。
ア「おい！あれっ、スコーピウス！A！」
ス「なあに？」
三人が窓の外を見るとジニー、ハリー、シーラ、ウィリアム、ドラコ、ハーマイオニー、ロンがいた。
「来てくれたんだわ、来てくれたんだわ！ダンブルドア様、ありがとう」
三人は小屋から飛び出す。
ア「母さん？」
大人たちが子どもたちに気付く。
ハ「アルバス・セブルス・ポッター、おまえに会えてどんなに嬉しいか」
アルバスは走ってジニーの腕の中に飛び込む。
ジニーは喜んで抱き締める。
「お母さん、お父さん、」
Aは震える足でよろよろと歩きだし、シーラとウィリアムは娘に駆け寄り抱き締める。
「ごめんなさい、ごめんなさい、お母さん、お父さん、」
シ「こんなにぼろぼろになって＿＿＿＿傷だらけじゃない」
ウ「伝言を受け取ったよ、よく生きていた」
ウィリアムは娘の髪を撫でる。
スコーピウスも父に駆け寄る。
ド「抱きしめていい。そうしたいなら......」
スコーピウスは父親を見て一瞬躊躇うがそれから二人はぎこちなく中途半端に抱きしめ合う。
ドラコが微笑む。
ロン「さあ、問題のデルフィーはどこだ？」
「デルフィーのこと知ってるの？」
ア「デルフィーはここにいる。たぶん、父さんを殺そうとしてる。予言を破ろうとしてる」
ハー「私たちもそう思ったわ。デルフィーがどこにいるか具体的にわかる？」
ス「消えてしまった。みんなはどうやってここに...」
ハ「スコーピウス、話せば長いし、込み合ってる」
シ「時間はないわ」
ドラコは感謝を込めてハリーに微笑む。
ハー「シーラの言う通り、一刻も無駄にできないわ。配置を決めなければ。デルフィーがどこから来るか＿＿＿＿見える場所、それに大事なのは私たちが隠れれるとこ。リスクを冒さないように」
全員が考え込み、抜群の頭の回転速度でシーラが口を開く。
シ「聖ジェローム教会が全ての条件を満たす。どうかしら」
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作者名：ななや | 作成日時：2022年9月29日 19時
