ポッター家 ページ44
ア「僕のおじいさんたちが死んだ年。赤ん坊の父さんが襲われた日だ。彼女は大きな事件を防ごうとしてる」
ス「大きな事件？」
ア「『闇の帝王を打ち破る力を持った者が近づいてる』」
スコーピウスとAが一緒に暗唱する。
「「「七つの月が死ぬとき、帝王に三度抗った者たちに生まれる......」」」
暗唱しながらスコーピウスの顔はどんどん暗くなってくる。
ス「僕のせいだ。彼女に予言は破ることができると言った。予言というものの論理自体が疑わしいと言った」
「スコーピウス、今は誰が悪いとかじゃないわ...ね？」
スコーピウスのブロンドをAは優しく撫でる。
ア「あと24時間でハリー・ポッターを呪おうとしたヴォルデモートの呪いが自分を呪う。デルフィーはそれをやめさせようとする。ハリー・ポッターを彼女が殺すつもりだ。ゴドリックの谷に行かなくちゃ、急げ」
しばらくしてゴドリックの谷に来た三人は谷の中心を歩いている。
「こぢんまりした村＿＿＿＿賑やかで綺麗ね」
Aは辺りを見回す。
ス「襲われた様子はないな」
ア「ここがゴドリックの谷？」
「あなたのお父さん一度も連れてきてくれなかったの？」
ア「いや、何度かそうしようとしたけど僕が断った」
ス「まあ残念ながら観光してる時間はないな。でも見て...教会だ。聖ジェローム教会」
指をさした先に教会が見えてくる。
「壮大ね」
ス「そして聖ジェローム墓地には壮大に幽霊がいると言われてる。さらに、ハリーとその両親の像があっちにできるはず」
ア「父さんの銅像があるの？」
ス「ああ、まだない。でもそうなる＿＿＿そうなればいいんだけど。そしてこっちがバチルダ・バグショットの住んでる家...」
「バチルダ・バグショットって、魔法史を書いた？」
ス「その本人だ。あっ、あの人だ！ウワーッ、ヒーッ。ぞくぞくする。おたく心が震えてる！」
「スコーピウス・マルフォイ！今は違うでしょ！」
Aはスコーピウスを睨む。
ス「ごめん、ついだよ。そんな顔したらかわいい顔が台無しだ」
「調子いいわね。＿＿＿そしてそこが＿＿＿」
ア「ハリー・ポッターの家だ」
若く魅力的な女性が乳母車を押しながら出てきてアルバスは歩いていきそうになるがスコーピウスが止める。
「気を付けてよ、見られたらダメなのよ」
ア「ごめん＿＿＿さあどうしよう？どうやって父さんを守ろうか？」
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作者名：ななや | 作成日時：2022年9月29日 19時
