作戦室 ページ21
「これがタイムターナーです」
ハー「見せてもらうわ」
ハーマイオニーは座ってタイムターナーを調べ、その横でロンは現状を飲み込もうとしている。
ロ「歴史の鍵を握っているのはネビルだってことか？」
ぶっ飛んだ話だな、とロンは眉根を寄せる。
ハー「この子がスネイプのことを知ってるから＿＿＿私たちのことも？」
ハーマイオニーはタイムターナーから目を離さずに口だけを挟む。
ロ「当て推量がうまいだけじゃないか？」
「私たちはうまくないわ。助けてくれませんか？」
ロ「助けられるのは我々の方だ。戦い続けている。隠れてね」
ロンの言葉にAは愛想よく頷く。
ハー「あなたたちの世界では私たちはどうなっているの？」
ス「ヴォルデモートは死んでいて、あなたは魔法大臣」
ハーマイオニーは動きを止めて笑みを浮かべ顔をあげる。
ロ「僕は？」
ロンは期待を混じらせながら聞く。
「あなたは悪戯専門店を経営しています」
ロ「オーケー、僕は店の経営」
スコーピウスとAはがっかりしたロンの顔を見る。
Aは少しでもロンを元気付けようといい方向へと話題を広げる。
「あなたは子供を育てることに専念してるの」
ロ「なるほど。セクシーな妻なんだろうな」
ロンの返答を聞いてスコーピウスとAは顔を赤くする。
ス「えーっと、お互いどう思うかわからないけど、あなたたちは結婚して、女の子と男の子が一人ずついて」
ハーマイオニーとロンは驚愕して顔をあげる。
ハーマイオニーとロンは顔を見合わせて逸らす。
ハー「それで、スネイプは？」
ハーマイオニーは自分達の話からスネイプへと話題を変える。
「スネイプ先生は....」
セ「我輩は死んでいる。おそらく」
スネイプは二人を見る。
二人は暗い顔をして俯く。
セ「我輩を見たとき、二人は驚愕していた。どのように死んだ？」
ス「勇敢に」
セ「誰が？」
ス「ヴォルデモートが」
セ「なんといまいましいことだ」
スネイプが事態を飲み込む間、沈黙が流れる。
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作者名：ななや | 作成日時：2022年9月29日 19時
