曲者揃いのスリザリンは時間の旅に出るらしい。 (ページ15)

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失われた人ページ15

ドォンっという大きな音がして大量の煤と一緒にAは我が家に着く。

そこは今よりもずっと暗く、静かな家だった。

「うそ…信じられないわ…自分の家？」

家は灯りが乏しく、母が大好きな魔法動物も一切見当たらない。

Aが恐る恐る暖炉から出ると低い声がAを呼ぶ。

ウ「A？お前学校はどうした」

今よりずっと真っ黒なローブを身に纏う厳格な顔つきをした父が現れた。

「お父さん…？お母さんは？」

Aがシーラのことを口にするとウィリアムはイライラと眉根を寄せてソファーにドカッと腰を下ろす。

Aは怖気付きそうになるが心を強く持つ。

しかしとんでもないことを言われる。

ウ「死んだやつの話をするな。あいつは愚かだった」

「は…？死んだ…？」

父の言葉が信じられるず、Aは疑うように声に出す。

「アンニカは？」

震える声でそう聞くとウィリアムはますます機嫌を悪くする。

ウ「ドローレスからお前とスコーピウスが変だと聞いていたが、ここまでとはな。誰の話をしているんだ。さっさと学校へ戻れ｣

Aはその場に膝から崩れ落ちる。

なんということだ。

消えたのはハリーやアルバスだけじゃない。

自分の母や妹までも存在しなくなっているではないか。

「なんで？どうして母さんは死んだの？」

ウ「黙れ、なぜ今そんなことを聞く。母親のことは口にするな！」

「お父さんこそどうしたって言うの!?あんなにもお母さんを愛してたじゃない！それに妹も存在しない！」

ついにAは涙を流し、涙ながらに叫ぶ。

ウ「黙れと言っているんだ！シーラは…死喰い人に殺された！忘れたのか!?」

「なんですって!?」

ウ「あいつは愚かだったのだ！黙ってヴォルデモートについて行けばいいものを_______そうしなかった！逃げも隠れもせず、あいつは真正面から『ハリー・ポッターは立ち向かった英雄だ！』と言って_______そして_______」

「ごめんなさい_______わかりました」

Aは父が苦しそうにしているのが分かって話を止める。