7色の後ろ側 8《赤》

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「は？...は！？
え、これプレゼントでくれるの！？」


濱ちゃんがCAさんのようにキャリー引きながら歩いてきて、私の前でポーズ決めて止まる。

そのようすを見て流星達が腹抱えて笑った。


濱「せやで！A今回ツアーついて回るやろ？
女の子は荷物多いからなぁ。
美和さんもこんくらいのキャリー持ってくるし」

桐「ほんなら詰めましょか」

神「詰める前に写真とろ！皆で！」

桐「あ、じゃあこれ昨日美和から預かった、美和と淳太くんからのプレゼントA持ったって！」


そう言って照史くんが渡してきたのは昨日美和が照史くんに託していた紙袋で。
わざわざ皆と合わせて渡すためにそうしたのかな...？



望「うぇーい」

神「望チャラいなぁ(笑)」

藤「これしげ妬くんちゃう？(笑)」

桐「いや俺らこんなしてやってんねん頭上がらんやろ(笑)」


皆でぎゅっと寄って写真を撮って。
全員に送るわって望がグループメールに載せたのは私と望だけをトリミングした写真。
速攻で照史くんにど突かれてた(笑)

改めて写真を載せて、プレゼントは見事キャリーに綺麗に収まった。


神「そろそろここ出た方がええし、プレゼントは後で開けてや」

桐「ほんなら行こか」

「このキャリーの中にプレゼントが詰まってるって...なんか誕生日よりクリスマスみたいな気分になる」

藤「ほんまやな(笑)」

望「濱ちゃんキャリーあげる言い出した時はどうしようと思ったけどな(笑)」

濱「全て計算の上や」

桐「嘘つくなたまたまやろ(笑)」


最後にもう1度、楽しんでって皆が声をかけてくれて、私はそれぞれ車に乗り込む背中を見送った。









事務所に車を停めて、しげに連絡しようとした時だった。


重「...えらい大荷物やな(笑)」


私のすぐ横に車を停めてニヤッと笑うしげ。
ほれ、荷物トランク入れてはよ乗れやって。


重「もう足腰キツいやろうからお迎えきたったわ。重岡様に感謝してー」


助手席に乗り込むなりそんな皮肉言うんだから、私はやっぱり望のDNAもらっとけばよかったなんて、しょうもない事考えてた。

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