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広「何かこの2人について、知っている事ありますか？」
「...」
広「Aさん？」
「あ、いえ、特に何も...すみません」
じっと記事を見ているのに、全然頭に入ってこない。
でもそこに写っているのは確かに2人で。
後ろを歩くしげにちょっと前を歩くKIKIさんが振り向きながら手を伸ばしてる。
ジ「いやいや、いいんだよ。
こんなの一々マネージャーに報告してる方がレアだもん」
広「そうよ。何か事前に情報があればってだけだから気にしないで。
今双方の事実確認をしてる所だから」
美「重岡ももうすぐ来ると思います」
熊「そもそもこの写真怪しいっすよね？
カットされてるけど、他に人いてもおかしくない」
慣れたようにやり取りされる会話を、私はしっかり理解できないまま受け流す。
「...あ、の。
共通の友人がいるという話は、聞いた事があります。
食事をした時に、同席する機会があったようで」
熊「あー、じゃあそこ抜かれたかな」
広「それが事実なら、これは編集者側の捏造ね」
確かに写真はその一枚だけで、2人は個室完備の居酒屋に消えたとなっている。
「これ、捏造だったとして掲載はされるんですか？」
広「残念だけどこれは掲載確定」
「え、でも」
ライブだってまだあるし、次の音楽番組の収録だって...
美「来月の音楽番組、WESTとKIKIさん被りますよ」
広「そうなのよねぇ...」
熊「WESTの穴を埋める分にはさ、いくらでも他のグループ出せるから」
広「ただそうするとね」
交際を認めたって世間には思われる。
「...」
《トントン》
事「失礼します。
重岡くん到着しました」
ジ「はいはい。入ってもらって」
重「...失礼します」
大毅が恐る恐るって感じで部屋を覗くと一度頭を下げて中に入ってくる。
たぶん美和は何も言ってない。
でも私達の様子を見て、何か感じるものがあったんだろう、その表情は硬い。
ジ「YOU久しぶりだね、元気？」
重「あ、おん。元気っす」
ジ「ライブいい感じじゃない」
重「ありがとうござますっ」
ジ「美味しいものたくさん食べてる？」
重「おん、メンバーで回った先で食べてる」
ジ「いいね。そのうち僕とも行こうか」
重「全然行くけど...これ、何すか？」
社長の相変わらずのゆるいトークに返事をしつつ耐えられなくなったのか大毅から本題に入った。
広報さんに見せられた記事を見て固まる。
重「...何なんこれ」
それは、こっちの台詞だよ。
私は大毅の顔が見れなくて、大毅の手首にどっしりと構えた私と同じネイビーの文字盤を見つめた。
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のら(プロフ) - chiiiiiさん» コメントとありがとうございます！受験...！大変な時期ですね！そんな時にも読んで頂けて嬉しいです。私もそんな話書きたい...(笑)このシリアスモードが落ち着いたら是非、書かせてください！ (2019年11月13日 20時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
chiiiii - この小説が受験勉強の癒しです！風邪っぴきしげちゃんの看病が見たいです！これからも頑張ってください！ (2019年11月7日 21時) (レス) id: f05db0f9cf (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - よしのさん» 作者の妄想話をそんな風に言って頂けて嬉しいです！お気遣いもありがとうございます、頑張ります！ (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます！キュンとして頂けて嬉しいですー！更新頑張りますね！ (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - すごく素敵な作品で、きっと完結しても何度か読み直すんだろうなと思っています！無理せずゆっくり頑張ってください＾＾ (2019年10月30日 20時) (レス) id: 20fd6cf58f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら
| 作成日時：2019年10月18日 21時
