7色の後ろ側 8《赤》

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「「「「おめでとー！」」」」

重「は？何が？」


次の日スタジオに入るなり祝われたのは大毅だった。

当の本人も見当がつかないようで不思議そうに聞き返す。

そしたら皆わらわら大毅を囲んで何か話し出して。
アホか！って大毅の叫び声が聞こえたのはすぐだった。


「？」

美「皆、しげに卒業おめでとうって」


不思議そうにしていた私にそう耳打ちしたのは美和で。

あぁ、なるほど...(笑)


美「私のプレゼント活かせたみたいで(笑)」

「もう、美和までやめてよ」


美和にしては珍しい悪戯っ子フェイス。
淳太くん喜びそうってちらっとそっちみたら、しっかり美和の事見てた(笑)

てか、皆にちゃんとお礼を伝えないと。


「プレゼント、本当にありがとうございました」

桐「あらやだこれはご丁寧に」


座りこんでる皆の元へ行ってその場で正座する。
そしたら照史くんを筆頭に皆まで同じように正座するもんだから(笑)

手をついて深々頭を下げたら皆も同じように頭を下げた。

何やってるのってスタッフさん達の笑う声が聞こえる...(笑)


神「どうやったん？楽しかった？」
藤「錦戸くんの紹介なんやろ？」
濱「やっぱちょー豪華？」
望「写真見せてや」


わらわら皆が声をかけてくれるけど、レッスンが始まるからとその場を離れた。
今日はカメラさんがつく日だから、隅に寄りながら様子を見つつ打ち合わせ。

11月下旬。
ライブの準備がだいぶ本格的になって、衣装も仕上がってきている。

私は今回本当にほぼほぼ皆さんのやりとりを聞いてるだけって感じで、意見も何も言えていない。

こうやってライブって出来ていくんだってついていくのに精一杯で。


こういう時に美和とかWESTの皆を見てると、ファンの人からの見え方とか、自分が見せたいものとか。
それを叶えるための流れを話す姿はさすがプロと思わずにはいられない。


桐「Aももっと他のグループのライブとか、舞台とかこれから見に行ったらええねん。
てか俺ら連れてって一緒に見る機会増えてくるから。
そしたらわかってくる部分もあんで？」


焦んな焦んなって背中をぽんっと叩いてくれたのは照史くんで。
私は照史くんのそんな頼もしさに安心した。


濱「あとはほんまに体調管理な！
移動多いしその間も仕事あるし、マネも油断したらやられるから！」

藤「美和さんと神ちゃんは年末に体調崩しがち」

美「インフルも流行ってきてるからそのうちワクチンも打ちに行くからね」

望「注射嫌や！」

桐「子供か！(笑)」

濱「...」

中「濱ちゃんの反応はまじやな(笑)」


ライブが着実に、近づいてきてます。

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