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ふかふかのマットに無数のクッションに小さなヒーター。
ドーム型のテントには上部に丸く小窓がついてる。
私が欲しくてたまらなかった秘密基地、まさにそんな感じ。
ス「中は靴を脱いでお上り下さい。
何か必要な物はございますか?」
重「や、大丈夫です」
ス「閉館は日付を跨いで1時になります。
何かございましたらお声かけ下さい 」
さっき入口に立ってた男性スタッフがテントの側にきて説明をする。
しげが簡単に返事をすると会釈をして戻っていった。
重「おら、入れや」
「うん!」
靴を脱いでふかふかのマットに座る。
2人入ると丁度いいサイズの本当に小さなテントは、ヒーターをつけるとすぐにあたたかくなった。
重「お前のロフトみたいやな」
「でもロフトよりずっと秘密基地感がある!
それに...」
そう言って寝転がって天井を見ると、小窓スペースから旅館で見た時よりさらに多くの星が見える。
「...ずっと近く感じる」
重「実際近いからな。ここ結構高い位置にあんねん」
すぐ隣にあぐらをかいて座ったしげが、紙袋を差し出した。
メンバーからの残りのプレゼント。
重「まずこれな」
そう言ってしげが出してきたのは照史くんのプレゼント。
私も座りなおして包みを開く。
でてきたのは丸く包まれたふわふわのブランケット。
端を掴んで広げると、何から何か転がり落ちた。
「...わぁっ」
重「好みわかってんなぁ」
7色のガラスでできたランタン。
スイッチを押すと優しく周りを照らした。
重「次これ」
シックな黒い包みにゴールドのラメリボン。
この高級感まさに淳太くんだ。
包みを開くとこれまた高級そうな木箱に入ってたのは、ワインと、上品な装飾のついたワイングラスが2つ。
「これ、私の生まれた年のワインだ...!」
重「うっわ、あいつカッコつけてんなー(笑)」
私がワインを手にとってラベルを見ると、しげは眉間にしわ寄せてきっしょ!なんて言ってる。
「次濱ちゃん?」
重「やな」
濱ちゃんのはなんだろう...持った感じ本っぽい。
「...アルバム」
パラパラめくると、それは私がマネージャーになってから撮られた写真をまとめたアルバムだった。
気づかないうちに撮られてた練習風景だったり、濱ちゃんが撮ったであろうメンバーの写真。
横からしげが私の肩に頭を乗せて一緒にアルバムを覗いてきた。
重「盗撮やんけ」
「このしげブサイク(笑)」
重「うっさいわ」
悪態ついた癖に、しげの顔は嬉しそうに笑ってた。
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のら(プロフ) - chiiiiiさん» コメントとありがとうございます!受験...!大変な時期ですね!そんな時にも読んで頂けて嬉しいです。私もそんな話書きたい...(笑)このシリアスモードが落ち着いたら是非、書かせてください! (2019年11月13日 20時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
chiiiii - この小説が受験勉強の癒しです!風邪っぴきしげちゃんの看病が見たいです!これからも頑張ってください! (2019年11月7日 21時) (レス) id: f05db0f9cf (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - よしのさん» 作者の妄想話をそんな風に言って頂けて嬉しいです!お気遣いもありがとうございます、頑張ります! (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - ゆんさん» コメントありがとうございます!キュンとして頂けて嬉しいですー!更新頑張りますね! (2019年11月1日 8時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
よしの(プロフ) - すごく素敵な作品で、きっと完結しても何度か読み直すんだろうなと思っています!無理せずゆっくり頑張ってください^^ (2019年10月30日 20時) (レス) id: 20fd6cf58f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のら | 作成日時:2019年10月18日 21時