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「しげはシャワー浴びてから着替える？」
重「おう」
ソファを背もたれにして床に座って、私も水を飲む。
「「...」」
何この沈黙。
しげの方見たら難しい顔してじーっとローテブルを見てる。
ローテーブルに穴でも空きそう。
別に、さっきみたいに怒ってる風では、ない...。
「どうしたの」
考えたってわからないから、素直に聞くしかない。
しげの方に体を向けて声をかけた。
重「いや、別になんもない...あ」
何もない人は「あ」とは言わんよ重岡くん。
なんて思いながら、私も私でなんだかんだ疲れてて、もう何でもよくなってきた。
立ち上がったしげが私を跨ぐようにして前を通り過ぎて、隅に置いてた自分の鞄を漁りだす。
重「ほれ、これやるわ」
「...っと、何？」
雑に投げられた物を受け取ると、茶色い小袋。
「これ、くれるの？」
重「...おう、大阪土産」
大阪土産なんて、前にしげがお詫びで大量のお菓子やら豚まんを買ってきた時以来で。
なんだかちょっと、懐かしい気持ちになる。
つい口元が緩むけど、気づかれたら弄られそうだからなるべく平静を装って袋を開けた。
中から出てきたのは懐かしい文房具のプリントがついた赤いマニキュア。
「...かわいい」
かわいいけど、こんなの、しげが買うとはとても思えない。
重「ほんまはそこの文房具屋がコラボしてるカラフルなラムネ、買ってこようと思ってんけど。
何本かセットになっとるからかさばるし。
お前そんな、なんか、レトロなんどーせ好きやろ。
たまたま見つけたから美和さんに頼んでん」
しげはソファーには戻らず、私の隣に並ぶように座った。
鼻の頭をぽりぽりかいて、私の様子を伺うようにこっちを見る。
「...ありがとう」
やっぱり、しげはこんなの恥ずかしがって買うはずない。
しかも大阪、身バレのリスクも高いのに女向けのお土産なんて。
だけど、それを美和に頼むのだってしげの性格考えたら絶対恥ずかしかったに決まってる。
それでもお願いしてくれたのが、本当に嬉しかった。
「重岡カラーだね」
重「うっさいわ」
マニキュアをしげに見せるように持ったら、頭をガシガシ乱暴に撫でられた。
わ、これ、久しぶりかもしれない。
どうしよう、にやけそう。
重「足だせや」
「へ？」
重「俺塗ってみたい」
にやけかけた私の口元がきゅっと、引き締まった。
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のら(プロフ) - むむさん» ご指摘ありがとうございます。文字化け箇所訂正したのでご確認頂ければ幸いです。 (2019年10月15日 21時) (
レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - りすさん» コメントありがとうごさいます！いろんなパターンのイチャイチャ楽しんでもらえようがんばります！ (2019年10月15日 21時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
むむ(プロフ) - いつも楽しく拝見しております。41話が少し変なので確認してもらえませんか？ (2019年10月15日 13時) (レス) id: 82f8d80357 (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - しげとのイチャイチャ見れるの楽しみにしてます(^ ^) (2019年10月13日 23時) (レス) id: 60f3cc52f9 (このIDを非表示/違反報告)
のら(プロフ) - kittyさん» コメントありがとうございます！そしてそして、リクエストも...！作中そんな話も入れていきたいので、是非これからも覗いてみてください。 (2019年10月13日 12時) (レス) id: 722c2a39b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のら
| 作成日時：2019年10月3日 0時
