7色の後ろ側 5《赤》

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side 中間

中「照史大丈夫か？」

桐「まだまだ余裕やでぇ？」


そう言っていつもより笑うのは間違いなく酔いが回ってるからやろ。


美「今日酔うの早くない？」

中「一気に飲みすぎやねんて。たいして強い訳でもないのに」


Aが見かねてお水を渡したけど嫌や言うて首を横にぶんぶん振る。
これきたで。甘えたモードきたで。

ファンの子らは喜びそうな仕草もメンバーとマネからしたらそんなん思うはずもなく。


桐「てかA俺へのプレゼントもう用意してんのやろ？あれなんなん？」

「誕生日来たら渡しますって」

桐「やばない！？他メンバーには何が欲しいか聞くのにな、俺のはA自分で考えてくれてんで！」


A俺に懐いとるから！なんてニヤニヤしながら言うて。
隣のしげに肩組もうもんなら暑くるしいとはねのけられとる。


桐「ちょ、しげ冷たない！？」

重「普通じゃボケ！自分テンションおかしいねん！」

桐「はー、もう嫌や嫌や。しげ優しくないわー。
俺Aの隣行きますぅ」


そう言うと空のグラスを持ってAの隣に無理やり割り込む。
親方の押し出しには敵わんかったんやろ、しげとAの抵抗虚しくしげは端にAが真ん中に座席チェンジ。

「ちょ、」
重「こら豚やめろや！」
桐「今日も元気に豚足ピース♡」


あかんもう向かいの席カオスや....
美和はこの状況を楽しむように黙ってニヤニヤ見とるし。
Aまたストレスで倒れるんちゃう？(笑)


桐「はよ誕生日来ないかなー」


照史がAの肩に腕を回したけど、Aはもうされるがままで気にせずお肉を頬張る。


美「誕生日もお仕事入ってるよね？」

桐「舞台稽古な！楽しいからええねん！」

「そういう時ってお祝いしてくれるの？」

重「こんなうざい奴の誕生日祝わんやろ(笑)」

桐「なんっっでなん！？
カンパニーの人らめっちゃええ人やから！」

重「うわーでたー。カンパニーて言いたいだけの奴ぅ」

桐「そんなんちゃうし！」

「照史くん食べにくい...」

桐「え！ゴメンな！はい、あーん」

「は、や、自分で食べるから腕どけて」

桐「ええから、ええから」


照史が花型の人参をAの口元へ持っていく。
さすがに恥ずいのかAは拒否っとるけど肩を組まれてるからそりゃ逃げれへんわ。


中「照史ほんまやめとけって」

桐「Aも俺の事嫌いなんか？俺は、こんなに、皆の事好きなのにっ」

「えー...」


流石に俺も止めたけど、したら涙目なる始末。
照史のやつほんまにだいぶ酔ってんで、これ。

ほんでAもそんな面倒くさそうな顔すんなって(笑)

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