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side 神山
Aの餃子はほんまに美味しかった。
普段から料理してるんやろなぁ。
「え?1人の時はあるもの炒めてポン酢かけるくらい」
望「雑!!!(笑)」
「ポン酢何でも美味しくなるから」
...うん。俺の勘違いやったみたい。
「「「ごちそうさまでした!」」」
「お粗末様でしたー」
きれいに無くなった餃子やらサラダやらの食器を皆で下げて、洗おうとするAを俺が止める。
神「用意してくれてんから、洗うのは俺やんで」
「え、いいよ!お客さんなんだから座ってて」
神「アカン!ほら望、洗い物すんで!」
望「うっす!Aほんま座っときー」
こん時しげじゃなくて望に声かけたのは、ちょっとヤキモチ妬いてもうたから、かも。
2人きりとかさせたないなって。
望と並んで洗い物開始。
Aは申し訳なさそうにしながらもレジンの準備するね、とリビングに向かった。
って思ったらまたすぐこっちに顔だしてきた。
「ね、しげトイレ?」
神「え、そっちおらん?」
「いない。え、トイレもいないじゃん」
トイレの扉を開けるA。
まじでしげどこ行った?
俺も望も洗い物しとってリビング側に背中向けてるからわかるわけもなく。
「勝手にベランダ出たかなー」
ほんまに姿を消したしげを探してベランダに向かうA。
望「おったー?」
「いないー「何やこれぇぇぇ!?!?」
「あ゛ーーーー!!!!!」
それは紛れもなくしげの声で。
直後に聞こえるAの叫び声を聞いて俺らは一度手を止めてリビングを覗いた。
まぁね、おりましたわ。
あれだけAが嫌がってたロフトにしげが。
重「やっば!すげぇ!何これ!!」
「本気で神経疑うんだけど!さっさと降りて!」
Aがロフトへ続くはしごに乗ってしげに怒鳴る。
やけどしげは目キラキラさせてそんなんまったく気にしてへん。
重「神ちゃんも小瀧もきぃや!ヤバいぜ!!」
「絶対ダメ!」
望「見たい見たい!」
神「A嫌がってるやんかー」
Aはめっちゃ嫌がってるけどこうなったしげは止められん。
「きゃっ」
カーテンがかかったロフトから身を乗り出したしげが梯子の上にいるAの腕を掴んでぐいっと引っ張りロフトに消えた。
神望「「...!!!」」
Aのリビングにはソファとローテーブルがあって、ベットがない。
つまりロフトにはベットないし布団があるはずで、そこに年頃の男女が。しかも好きな女がメンバーに引っ張られて消えた。
神望「「アカン!!!」」
俺らも慌てて梯子に手をかけた。
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作者名:のら | 作成日時:2019年6月12日 1時