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重「うお、めっちゃええ匂いするやん！」
家に入るや否やすぐに私の肩に腕を乗せて餃子の入ったフライパンを覗くしげ。
神「しげどんまいやな」
重「まぁええ子そうやったけどな。
全然騒がんし」
神「そういう子だと嬉しいしありがたいよな」
望「かわええ子やったん？」
重「はー？そんなんわからんわ」
望「胸でかかった？」
重「ふっつーやったな」
神「めっちゃ見てるやん(笑)」
本当、ただの男の子達の会話だなぁ。
重「おい！お前なんちゅー目で見てくんねん(笑)」
「なんかかわいい話してるなぁって」
重「オカンみたいな顔すんのやめろや(笑)」
ダイニングテーブルは2人がけの為、料理をリビングに運ぶ。
望が重たいからって大皿に乗った餃子を運んでくれた。
神ちゃんは皆にどれくらい食う？って聞きながらご飯をよそって、しげはお箸やら小皿を運んでくれる。
今更ながら私の部屋でアイドル達がせっせと食事を運ぶ異様な景色に戸惑う。
そんな私を他所に着々と準備が進み、皆でローテーブルを囲む。
けして大きくはないローテーブルだから比較的小さい私と神ちゃんが並んで座って、両サイドに望としげ。
「「「「いただきまーす」」」」
重「熱っ！うまっ！」
しげが速攻で餃子を口に入れてご飯をかきこむ。
まだ口をもぐもぐさせながら、ガシガシと乱暴に頭を撫でられた。
重「ふぉふぁへふぁふやんふぇ！」
「何言ってるわかんないしとりあえず汚い！」
重「...っお前！やるやんけ！」
神「うまー、人の作ったご飯てええなぁ」
望「Aはええお嫁さんになるなぁ」
「...」
神「無言でニヤニヤすんのやめ(笑)」
こんなに褒めてもらえて正直すごい嬉しくて、つい顔が緩む。
私も神ちゃんの唐揚げをいただいたら、めちゃくちゃ美味しい。
「...おいし！」
望「やろ？神ちゃんのからあげは美味いねん！」
神「何で小瀧がどやるねん(笑)」
食事中もボケて突っ込んで忙しい3人。
私は1人黙々とご飯を食べる。
望「な、写真撮ろー！盛れるやつ♡」
望のスマホで1枚。
確認するともう、なんかすごいかわいい子が。
「やば、望と神ちゃん引くほどかわいい」
望「んふ♡」
重「お前全然盛れてないやん」
「いやこれしげも全然盛れてないから」
重「俺は元がええから」
「はっ(笑)」
神「こら行儀悪いやろ。やめぇ」
やんのかコラァ！と箸を構えるしげに神ちゃんがすぐさま制止をかける。
さすがWESTのオカンです。
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作者名：のら
| 作成日時：2019年6月12日 1時
