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side 小瀧

家でごろごろしとったら、スマホの液晶が明るく光る。


望「はーい」

神『今どこおる?』

望「え、普通に家やけど」

神『今近くおるから行ってもい?』

望「お?ええけど...」


神ちゃんがこんな急に家くるのって初めてや。
しかも近くって事はたぶんAの家にいたとか、そういう事やんな。

え、何々。めっちゃ怖いねんけど。




ピンポーン



少ししたらインターフォンが鳴って、神ちゃんの顔がモニターに映った。

別に特別暗い顔してる感じでもなけりゃ、とびぬけて明るい顔してる訳でもない。

オートロックを解除してしばらくしたら、またインターフォンが鳴る。

鍵を開けたら神ちゃんが買い物袋さげて立っとった。


神「おじゃまします」

望「どーぞー」


へらって笑う姿はいつもの神ちゃんぽい。
とりあえずソファーへ座るよう促したけど、神ちゃんは床に座ってソファーにもたれた。


望「何飲む?」

神「酒買ってきたー」

望「は?酒?神ちゃん車ちゃうの」

神「やから今日泊めてや」

望「いやまぁええけど、明日仕事の入り一緒やし」

神「ん。ほれ、酒、付き合ってや」


そう言うと俺に酎ハイを渡してくる。
神ちゃんの手にはハイボール。
とりあえず俺はソファの角に座る。


「「かんぱーい」」


お互いぐびっと飲めば、暑くなりだした今の季節には心地よい喉越しで。
うめーわと思って神ちゃんみたら、まだ飲んでる。飲んでる。飲んでる。

いやいや!


望「神ちゃん一気やめぇ!ただでさえ酒弱いんやから!」

神「...まだ残っとるわ」


そう言うと缶をゆすって中身入ってるアピール。
それにしたって今なかなか飲んでたで?


神「つまみいくつか買ってきたんやけど、なんか作ろか。
冷蔵庫見てい?」

望「...おん」


のそっと立ち上がりそのままのそのそキッチンに向かう神ちゃんを、俺は動かず見守る。

いやマジで。訳わからん。


少ししたらキムチと胡瓜の和えものと、チーズ、ササミとシソ梅肉のつまみセットが出来上がった。

手際ええねん、ほんまに。
こんな彼女欲しいもんやで。


望「うまそ!いただきます」

神「おう、食ってくれ」

望「うま!
今度久しぶりに神ちゃんの唐揚げ食いたいわ」

神「んなもんなんぼでも作ったるわ」


当たり障りない会話をしつつ、あの、そろそろ聞いてもええやんな?


望「今日どうやったん。Aとでかけたんやろ?」

神「...」


神ちゃんが手に持ってたハイボールをぐびっと飲む。




神「キスした」



ほんま漫画みたいに、俺の手元から箸がぽろっと落ちてソファーに小さな染みを作った。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 小瀧望 , 神山智洋   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:のら | 作成日時:2019年6月12日 1時

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