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今日はドラマの撮影です。
某ネット動画配信サイトにあがる予定の作品。
イケメンであったとしても、リーゼントとおかっぱに壁ドンされてもときめかない事を私は初めて知りました。
「あの、何...？」
望「俺、もうすぐ誕生日やねん」
神「俺、まだレジンアクセ作れてないねん」
望「何で何してほしいか聞かんの！？」
神「いつになったらAの家行けんの！？」
絶賛望と神ちゃんから両サイド壁ドン頂いてます。
もう衣装もメイクもばっちりだから違和感が半端無い。
望「は！？家行くってなに！？」
神「アクセ作るのAの家に行かなできひんもん。
俺の済まさな望の番来ないからな」
「ちょ、」
望「何でや！そんなん自分家で作れや！」
神「作る道具ないから無理やし」
「あの、」
望「そんなん俺が買うたるから自分でやって！
次俺の番！誕生日！」
神「いらんわ！Aいつ行ってええの？」
望「男1人でAの家行く気なん？絶対アカン！」
「ま、」
ああ、2人のマシンガントークが凄すぎて間に入るタイミングがない。
重「お前らうるさいなぁ、何話してんの？」
しげが2人をかき分けて私の向かいに立つと、徐に私のTシャツに触る。
「え、何？冷たっ」
重「トイレ行ってきてんけどハンカチなかってんなー」
「汚っ！やだ！バカ！！」
重「ぎゃはははw」
そのまま肩に腕を置いて絡んでくる。
重「まーまー何を揉めてんねん。
ニコニコ天使ちゃんが解決したるから」
望「とにかくしげお前一旦Aから離れろや」
肩を寄せてくるしげにややこしくなるからとぐっと力を入れ突き放す。
「やめて！」
重「まーけーへーん！！」
余計肩をぎゅぅぅっと寄せてくる。
そうだ、しげはこういう人だった...。
重「お？諦めた？わーい俺の勝ちー！
んで、なんの話しててん？」
望が今までの話を伝える。
重「ほんなら俺ら3人でAの家行ったら良いんちゃう」
「「「は？」」」
重「Aの家で祝ったったらええやん全部まとめて。
俺8月誕生日やし」
ぽかーんとする私達を他所に、俺餃子食いたいから作ってやーなんて呑気に言ってるしげ。
ちょっと待て。
「無理！うち狭いから、3人も呼べない！
てか第1女の家に男3人で上がり込むとか非常識」
重「男1人上げる方がアカンやろ、なぁ？」
神「まぁ、な」
望「俺はお祝い2人でしたい！」
重「やったら小瀧来なかったらええやん、俺と神ちゃんで行くし」
望「そ、それは嫌や！やっぱ行く！」
重「スケジュール確認しよや」
私の意思は関係ないように、話は着実に進んでいった。
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作者名：のら
| 作成日時：2019年6月12日 1時
