7色の後ろ側《赤》 (ページ45)

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発覚ページ45

...びっくりした。

「...何ですか？」

望「思い当たらんのか」

「え？」

望「何も思い当たらんのかて聞いてんのや」

「え？あ、お菓子何か食べます？」

望「ちゃうわーーーーい！！！！
何で俺の連絡シカトすんの！？
メールも電話も全部無視やん！！！」

「あー...」

望「あー、ちゃうねん！シカトされたら誰だって嫌やろ！？何でそんな事すんねん！」

う、まぁ、ごもっともです。

桐「そもそも、何でのんちゃんの連絡先だけ聞いたん？」

桐山さんからも質問が飛んできた。

重「あれやろ、俺らに興味ないふりして小瀧にちゃっかりホの字なんやろ」

私が小瀧さんにホの字？

「え？何でそうなるんですか。
この前小瀧さんが皆さんのライブDVD貸してくれたんです。
それでお礼言うのに美和から連絡先教えて頂いたんです。」

望「あぁ！A余計な事言わんで！」

「？」

濱「はぁー！？
望、Aちゃん俺に気がある風な言い方しといてはぁー！？
全然ちゃうやん！何盛ってんねん！！」

え、私が小瀧さんに気がある？
小瀧さんがそういう言い方してたって事？

重「小瀧、俺らに自分だけAに連絡先聞かれたって散々自慢してたで？(笑)」

濱「それにな！写メ！Aちゃんの写メ隠し持ってる！！」

望「アカンアカンアカンそれはほんまにアカン！！！」

さっきまで強気だった小瀧さんの顔が青ざめる。

「...写メってなんですか？」

濱「望正直に言った方がええんちゃうー？」

「小瀧さん。」

望「...この前帰りに見せてくれたブログの写メ、後でブログ見直してこっそり保存しました」

小瀧さんは大きい体をしゅんと丸める。
だからってそれはルール違反じゃないですか？

「....」

望「やって、Aにちょうだいって言っても嫌って言うたやん！やから、せやから...」

「へぇ、だから私が嫌なの承知でそういう事したんですね。」

望「ご、ごめんて、ごめんなさい！」

ブーブーブー

ポケットで私のスマホが震えた。
おそらく依頼してた迎えの車だろう。

「...はい。あ、はい。すぐ向かいます。
ラジオ収録チームの車来たので下までお願いします。皆さんお疲れ様でした。」

「「「「お、おつかれー...」」」」

私の苛立ちを察してか、ラジオチームは控えめに挨拶をしてそろそろ扉へ向かう。
後ろに続く小瀧さんは何度もこちらを振り返り私の様子を伺う。

「あ、小瀧さん！
私小瀧さんに好意は一切ありませんのでご安心くださいね」

ばたん。
そのまま静かに扉をしめたけど、その音はやらたと響いた。