車内�� ページ33
外待機だと目立つので、小瀧さんには先に車で待っていてもらっていた。
助手席に乗ろうとすると、小瀧さん先に後部座席の扉を内側から開けてくれる。
「...失礼します」
望「自分の車やん(笑)」
小瀧さんの隣に座ってシートベルトを締めた。
代「車出しますね」
「「お願いしますー」」
スムーズに進み出す車。
スマホの時間を見るとなかなか遅い時間だった。
「明日のお仕事は朝早くないんですか？」
望「俺は明日オフやから」
「なるほど」
望「なんで？もう1軒行く？」
「行きません」
望「なんや(笑)
...でも明日はな、ちょっと家でゆっくりしとくわ。愛梨の件もあるし」
「...ですね」
外の景色に目をやった小瀧さんを窓越しにに伺うとちょっと難しい顔をしてた。
小瀧さんが気づいて目が合う。
逸らそうと思ったら、体ごとこちらに向き直った。
あんな、お願いがあんねんけど。なんて真剣な目で言われて少しどきりとする。
「あのさ、俺もAって呼んでええ？まだダメ？そんな怒ってる？」
あ。その事そんな気にしてたんだ。
愛梨さんの話の後だから、てっきりマネージャー関係の事で何か言われるのかと思った。
「Aでいいですよ。
私の方こそ態度悪くてすみませんでした」
望「んぁ、よかったー！ほんまに嫌がられてると思っとった」
「や、本当に嫌でしたよ。しょっぱなの感じとか」
望「正直に言うなぁ(笑)」
「私からしたら初対面で明らか年下なのに、歳近いし名前で呼ぶーみたいなの言われたし...」
望「ぁあーもう！ごめんて、ごめんなさい！」
「え、何この人馴れ馴れし「あ゛ぁ！もう！ごーめーんーなーさーいー！！！」」
「ふふ(笑)」
望「優しくしてやもう、最年少やで！」
「じゃあ最年少らしい態度とってください」
望「みんなのこくみんてきおとうと、のんたんです♡」
「...」
望「その無言で目逸らすんやめろや！(笑)
てか、そんな若く見られるの嫌なん？」
俺なんか老けて見られるからなー
そう言いながらスマホをいじる小瀧さんは確かに大人っぽい。
「美和みたいに大人というか、年相応というか、ああいうの似合うのいいなって思いますよ」
望「美和さんはなぁ、俺らのマネって知らんで名刺渡す人とかおるもん」
「さすが...」
望「Aは背低いもんなぁ。美和さんとは系統ちゃうやん。どんくらい？150ある？」
「さすがに150はありますよ！」
望「いやでも160もないやろ？」
「...152です」
望「ほぼ150やん！(笑)」
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作者名：のら
| 作成日時：2019年4月24日 0時
