兵庫水軍紅一点、忍たまになります (ページ6)

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～そして～

「「「えええええ！？！？！？」」」

夕暮れどきの裏山に３人の男の悲鳴が響く。

『と、いうことです。私はどの委員会にも入りません！』

「え！？でも、必ずどこかの委員会には入らないと…」

「そうですよ！」

『そういう事じゃなくて！私は、自分で委員会を作ろうと思って」

「「「無理無理無理」」」

３人は興味なさそうな顔をすると、首を横に振った。でも、めげません！！！

『絶対できる！忍たまは可能性なんだから！ズバリ！'' なんでもお任せ委員会 ''！』

「なんでもお任せ委員会～？」

『そう！忍術学園関係者のお願い、又は頼みごとを聞き入れて協力する委員会の事！』

あれ？なに？なんでも文二郎怒ってんの？え？なんかダメな事でも言った？

「江ノ本～！！！新しい委員会を作ったら！会計委員会の負担が増えるだろうがああああ！」

あぁ…そゆこと。

『ご安心を。なんでもお任せ委員会の予算は私の貯金を使うから！それ相応の責任は負います！』

ーーーーと！いう事で！忍術学園に新しい委員会が入る事になりました！ーーーー

【２日後】

雑渡さんたちのお誕生会も無事終わり、私は今自由な休日を満喫しております。

『櫛屋…わぁ！この櫛すっごい綺麗！』

手に取ったのはすっごく綺麗な桜柄の櫛。季節に合わない部分もあるけど、綺麗ならなんでも良い。

「姉ちゃん、その櫛気に入ったかい？」

『はいっ！買います！』

お会計を済ませて懐に入れると、次はどこに行こうか迷った。

『お団子屋さんかなぁ…でもお腹空いてないし…』

結局、本屋さんに向かう事にした。と、

侍「何してくれてんだこの女！！！」

「もっ、申し訳ありません！すぐに拭きものを！」

侍「大事な刀に錆が生えるだろうがよ！！！弁償だよ弁償！！！」

何やら茶屋の方から怒鳴り声が聞こえてきた。客が相当怒っている。行ってみると、店員のお姉さん

が刀を持った侍に怒鳴りつけられていた。お茶を刀にこぼしてしまったらしい。

「どうかお許しを！！命だけは、命だけは！」

侍「刀は侍の命なんだよ…すまねぇなぁ！！…っ！？」

私はお姉さんを庇った。肩から血が滴る。痛い。

「ちょ、お客様！？大丈夫ですか！？」

侍「チッ、」

『侍の命の刀で、か弱いお姉さんを斬ろうだなんて…飛んだクズね』

侍「なにを！？」

侍がもう一度刀を振り上げた瞬間、もうダメだと、私は目を閉じた。