兵庫水軍紅一点、忍たまになります (ページ3)

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『六年、は組…』

それを読み上げた途端、すごくワクワクしてきた。なぜだろう。その人たちにあうのがすごく楽しみ

にしている自分がいる。

そのあとは乱太郎達に忍術学園のいろいろなことを教えてもらって大体のことは覚えた。そのうちに

忍術学園にも慣れていた。

『六年生…か』

「お会いしたいんですか？」

『もちろん！』

「あ、あれは！」

突然きり丸が私の後ろを指差した。振り返って見てみると…なぜか豆腐を持った五年生。

「久々知兵助先輩～！！」

乱太郎が呼ぶと、その子はこちらに向かって来て乱太郎と何やら話していた。

『ねぇ、そういえば、今まで忍術学園の事教わってたけど…どうして六年生だけ見当たらないの？』

一同〈ギクッ！！〉

「それはですね！今実習でいらっしゃらなくて！」

『あぁ…』

ひとまず安心。と、突然金吾の頭上で何かが光った。

『危ないっ！！！』

「ぅえ！？」

頭を低くさせると、地面に刺さったソレを私は見た。

『コレは…矢文』

中を開けて見てみると…

［江ノ本A、食堂で待つ六年生一同］

とだけ書いてあった。六年生の中の誰がこれを。私はそれを握りしめて食堂へみんなと行った。

(きっと、女だからって貶されるんだろうな…)

重い気持ちで食堂ののれんをくぐると、突然クラッカーが鳴り響いた。

パンパーン！！！

「「「「「「A！忍術学園へようこそ！！！」」」」」」

クラッカーを鳴らした男の子達は…私と同じ緑の服を着ていた。六年生だ。その他にも沢山の忍たま

がいた。くノ一もいる。

『みんな……ありがとう！！嬉しい！！』

なぜか凄く、安心感があった。

「それじゃあ１人ずつ自己紹介をしようか…僕は六年は組善法寺伊作、保健委員会の委員長を務めているよ」

「俺は六年は組食満留三郎、用具委員会委員長を務めている」

「私は六年ろ組七松小平太だ！体育委員会委員長を務めている！よろしくな！」

「私は六年ろ組中在家長次…図書委員会の委員長を務めている」

「俺は六年い組潮江文二郎だ！会計員会の委員長を務めている！」

「私は六年い組立花仙蔵、作法委員会の委員長を務めている」

やっぱりみんな委員会の委員長をしていた。私はニカっと笑うと、

『六年は組になりました！江ノ本Aです！みんな！よろしくね！』

そう言った。これからの学園生活…期待しても、いいよね？