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「っ、はい!」
4人に掴まれながらドアを開けると、
「あ、やっぱり足止め食らってた」
「案の定か」
「やっほー!来ちゃった」
まふまふさん、そらるさん、天月さんが立っていた。
「なんでお前らがここにいんだよ」
「だってなかなかAちゃん来ないからさー。待ちくたびれちゃって。こっちから来たの」
そう言うとまふまふさんたちは「はい、どーぞ」と目の前に袋を差し出してきた。
「え?」
わけが分からず袋を見てると「受け取って」と言われた。
オシャレな赤い紙袋の中には小さな箱が1つ。
「.....これ」
リボンを解いて開けると、イニシャルが刻印された名刺入れが入っていた。
「僕達3人からAちゃんにバレンタインのプレゼント!最近撮影のお手伝いしてもらったりお世話になってるから、そのお礼。.....受け取ってくれる?」
「あ、ありがとうございますぅぅ」
あ、やばい。
感動で泣きそう。
「どうせ浦島坂田船はこういう気が回らないだろう思ってさ」
そらるさんの言葉に図星だったのか押し黙る4人。
「良かったら使ってね」
「一生懸命選んだから」と天月さんがにこりと笑った。
ああ、今からでもこの人たちのマネージャーになりたい。
「っ、お、俺らもAにプレゼントあるもんね!」
「へ?」
突然、坂田さんが声を上げた。
まさか、そんなもの用意してくれてたのか。
「これからAのためにチョコ作る!」
「おう、やってやるよ」
「愛情たーっぷり込めたるからなぁ」
「三段重ねのチョコケーキ作ったりますよ!」
目に浮かぶ惨劇。
ドタドタとキッチンに向かう4人を必死で止める。
「お気持ち!お気持ちだけで十分です!!」
「いーや!まふたちだけにいい格好はさせねぇ!そこで黙って見てろ」
「いやいやいや、大丈夫ですっ!キッチンが大変なことになる!そもそも作り方分かるんですか!?」
「そんなもん愛さえあれば大丈夫だろうが!」
うらたさん、ドヤ顔で仰ってますが愛だけでケーキは作れません!!
私の叫びも虚しく、数分後にはキッチンから4人の叫び声と黒煙かあがった。
「もしかして、僕達余計なことしちゃった?」
「.....片付け手伝ってやるから」
「すっごい異臭がしてくる」
「やめてぇぇぇぇぇ!!!」
(チョコってどうやって溶かすの?お湯?)
(ケーキって、小麦粉と何入ってんの?)
(あー、卵の殻めちゃくちゃはいってしもた!)
(オーブンの使い方知ってます?)
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まろまゆこ(プロフ) - まし@志麻リス?さん» 教えて頂きありがとうございます!修正させていただきます〜。 (2019年5月3日 8時) (レス) id: 0a41dd36db (このIDを非表示/違反報告)
まし@志麻リス?(プロフ) - すごい面白いです!!岡山弁なのですが、めっちゃ可愛ええがん!だと思います……!細かい指摘で気分を悪くされたら申し訳ございません…… (2019年5月3日 7時) (レス) id: 10de6dbefd (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆこ(プロフ) - こちらこそありがとうございました!私も書いていておいて何ですが春樹くんお気に入りですww是非出させてください! (2019年5月1日 19時) (レス) id: 0a41dd36db (このIDを非表示/違反報告)
?智毅?嵐・ジャニーズwest(プロフ) - ありがとうございますした!めっちゃめちゃよかったです!そらるさんからの遅れた連絡で笑いましたww春樹くん…お気に入りキャラになりそうwwまた何かの機会で出していただけたら幸いです!あ、そうだ、また今度春樹くんについてのリクエストしますね (2019年5月1日 19時) (レス) id: 883f93b667 (このIDを非表示/違反報告)
まろまゆこ(プロフ) - あんみつ@crewさん» こちらこそリクエストありがとうございました!恋愛感情、あんな感じで大丈夫でしたでしょうか?これからもよろしくお願いします。 (2019年5月1日 13時) (レス) id: 0a41dd36db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まろまゆこ | 作成日時:2019年4月22日 18時