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Shizuya Side
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そんな入学式から数週間
俺は差し迫る春試合と新入部員のお世話と部活に追われていた
『ねえしず、次の試合、俺スタメンにはいれないでね〜』
「しめ、お前いい加減にしろよ?
万年体験入部部員が大会出れるわけねーだろ」
何でまたこいついるんだよ
しれっと新入部員と仲良くなっているのもどうかと思う
「毎日来るなら入部届出せ
入部する気がないなら部活に来るな」
なぜか体験入部のまま二年目の春を迎えたこの男
『俺バスケ好きだしいいじゃん
しずキャプテン候補でしょ?
晴れてキャプテンになったら入ってあげるよ』
こんな事言ってるがこの間
”部活入ったらデートする時間なくなるじゃん ”
なんて本音を漏らしていたのを俺は忘れないからな
でもほんといい加減なのに憎めない男だよな、しめって
「ちゃんとしないとそのうちお前刺されるぞ」
『別に俺来るもの構わずじゃないから、バカにしないでよね』
急に真顔になっていつもはヘラヘラしてるのに
少し怒ったような顔を見せる
どこにプライド持ってるんだよ
そう出かけた言葉は飲み込んでおく
『てかさあ、Aちゃん最近見に来てる?』
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作者名:なんちょむ | 作成日時:2019年9月24日 17時