Too much!! (ページ8)

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『....あったか～～』

松村くんが貯めてくれたお風呂にはいい匂いの入浴剤まで入っていて、改めて彼の抜かりなさを感じるとともに、こうやって可愛がっていた女の子が他にもいるんだと思うとなんだかちょっと、モヤモヤした。

いや、可愛がってるのは私だし。
....いや、先輩らしいことしてあげたことないな。
うん....不甲斐ない。

「Aさん～！寝てない？寝ちゃダメだからね～。あと、パジャマ、Tシャツとかしかないけど、置いとくからそれ着てね。」

『あっ...!ありがとう。』

どもってしまった...急に話しかける松村くんが悪いんだ。
余計なことは考えないで早く上がろう。

『お風呂ありがとうございました。』

そういうと、スマホから私に視線を移した松村くんは

「いーえ。やっぱりTシャツぶかぶかだね(笑)可愛い。」

....可愛い？

『イケメンに可愛いとか言われるの慣れてないからやめて』

「先輩俺のことイケメンって思ってくれてるの？嬉しい」

だなんて、あの人懐っこい笑顔で微笑んだ。

...なんだこのゲロ甘な展開。怖いからやめてくれ。

『松村くんって何でアイドル辞めちゃったの？相当人気あったでしょ？』

「そんなことないですよ。俺なんかより、実力も整った顔の人も沢山いる世界だから。」

『そうなんだ。』

松村くんはどこか遠い顔をしてそういった。