Too much!! (ページ5)

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「Aさーん？大丈夫？飲ませすぎちゃったかな....どうしよ....」

「おーーーい！慎太郎～！二軒目行くぞ～！！」

「はぁーい！先向かっててください～！！...でもどうしよ、さやさん動けないよな...」

『ゔぅ....気持ち悪い...』

店前でうずくまる私を、優しい(元はと言えば、慎太郎のせいだけど！)慎太郎に背中をさすられて、申し訳ない気持ちと共に、薄情な大橋さんへの怒りも覚えた。

「慎太郎、俺Aさん送ってくから、二次会行っていいぞ。」

「北斗さんマジすか？でも、女の先輩方は北斗さんいないとダメですよね？」

「そんなの知らねぇよ。俺明日一限だし。バレないうちに、早く行けって。」

「あぁ～～！まじすんません！よろしくお願いします！」

皆んなの笑い声が遠くなるのをうっすらと感じた私の目の前には、手入れされてるであろうマーチンが目に入った。

「Aさん。歩けます？タクシー拾いますか？」

顔を上げると可愛い後輩が子犬のような顔でこちらを心配そうに覗き込んでいた。

『北斗くん....助けに来るの遅い...』

「まじ、勘弁して。タクシー乗るよ。」

そういった私の後輩は、今まで一度も見せたことがない男の顔をしていた。