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夏の高校野球大会は

地方大会の準決勝まで進んだ。

吹奏楽部が総出で応援に来てくれたが、

結局3-2の惜敗で終わった。



次の日から新生野球部での練習が始まった。



ミーティングに練習。



新しいチームでの練習は

気合の入り方も違う。



朝から続いた練習も

気づけば19時半を過ぎていた。



片付けを終え、

拓実は体育準備室へ戻った。



確認すべき資料を

机の上に置きっぱなしにしていた。



資料を片手に戸締りを終え、

帰路につきかけた時、



「川西先生。」



後ろから突然声を掛けられた。



「うわっ!びっくりした!」



それは萌香だった。

拓実の大声に萌香もビビっていた。



「驚かして、すみません…」



「いや、ごめん。

何してんの?

もう20時半過ぎてんで。」



「どうしてもコンクールのソロで

確認したいところがあって、

先生に教えてもらってたんです。」



「先生は?」



「もう帰りました。」



「まじ?1人?」



「そうです。

今から駅行こうと思って歩いてたら

川西先生いたから…。」



「そっか。

もう真っ暗やで。」



「大丈夫です。」



萌香がペコリと頭を下げた。

校門の先は真っ暗で人気も少ない。



このまま一人女子高生を歩かせるのは

危険すぎる。



「駅まで車で送ったろか?」



「いいんですか?」



萌香の顔がぱっと明るくなった。


そして、頬が少しピンク色に染まったのが、

微かな蛍光灯の光でも分かった。



「でも、悪いですよ。

駅、すぐそこやし。」



萌香が手をふった。



「ううん。俺も帰るとこやし、

危ないやろ。乗っていき。」



「じゃあ…お願いします。

ありがとうございます」



遠慮がちにペコリとお辞儀をした。

今日はポニーテールじゃなかった。



肩までかかる艶やかな髪に

セーラー服。



Aの姿を彷彿とさせた。

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設定タグ:JO1 , 河野純喜 , 川西拓実   
作品ジャンル:恋愛
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ののん(プロフ) - かなさん» コメントありがとうございます!私も更新するたび、hit数が上がると、読んでくださる方がいるんだなと実感できて、毎回更新するのが楽しみでした。次回のお話もぜひ読んでください! (2021年8月14日 22時) (レス) id: 81e0daef40 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - 萌萌さん» コメントありがとうございます!私自身三人称で書いて行くのが初めてだったので、試行錯誤の繰り返しでした。次回のお話もぜひ読んでいただけると嬉しいです! (2021年8月14日 22時) (レス) id: 81e0daef40 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - mbonchanさん» コメントありがとうございます!ルート説を読んでいる方に理解して頂くためには、同窓会まで繰り返さないと弱いかなと思い、同窓会のシーンまで書きました(^^)次回もぜひ読んでいただけるとうれしいです! (2021年8月14日 21時) (レス) id: 81e0daef40 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - nanaさん» コメントありがとうございます!書き方などを勉強中なので、褒めていただいて、すごく嬉しいです(;_;)私も一応読み直してかきましたが、矛盾がないか不安です笑次回のお話もぜひ読んで下さいねー! (2021年8月14日 21時) (レス) id: 81e0daef40 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - クミさん» コメントありがとうございます!楽しみと言ってくださる方がいたので、頑張って更新が出来ました(^^)次回も頻繁にアップ出来るように頑張ります! (2021年8月14日 21時) (レス) id: 81e0daef40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ののん | 作成日時:2021年7月22日 1時

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