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「あ、A。
こいつ同じ野球部の大平祥生。六組やで。」
Aと祥生2人で話していると、
拓実が間を入ってきて紹介する。
祥生がペコリと
会釈した。
大平祥生。
大平。
Aにはなんとなく、
その名前に聞き覚えがあった。
この前の試合で7番を打っていた人だ。
「大平くん、
この前の試合出てたやんな?」
祥生の目尻がまたトロンと下がる。
急にバリアが失くなったように感じる。
「そやで!
見ててくれたんや。
ありがとう。
めっちゃ情けない負け方したけどな。」
「そんなことないし。
最後、感動して私も泣いてもうたもん。」
Aはサラリと嘘をついた。
「拓実くんの最後のスリーベースで
やっぱ泣けたよなあ。
次に続かんかったから、
余計に悔しいけど。
拓実くん、負けん気強いからなぁ。
大月さん来てたって言うのもあるやろし。」
Aは何で自分の名前を
知ってるのだろうと首を傾げた。
祥生は察した。
「あ、拓実くんなぁ、
部室で毎日大月さんの話しててん。
試合の日も大月さん来るから頑張るって
めちゃめちゃ張り切ってたし。」
「祥生!言うなやー!」
「あれ、言ったらあかんかった?」
拓実がイスをガタガタといわせて立ち上がり、
照れながら祥生を殴っている。
Aはそれに対して
ふふっと微笑むことしか出来ない。
「お、そろってんなー。」
純喜がプリントを抱えて教室に入ってきた。
教室を見回し、生徒と目を合わせて笑った。
「結局いつものメンバーやんけ。」
補習が始まる。
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ののん(プロフ) - りんさん» コメントありがとうございます!色々あれやこれや悩んで試行錯誤しながら書いておりますので、そう言っていただけると、本当に励みになります!りんさんのコメント読んで嬉しくてニヤけちゃいました笑 (2021年4月29日 1時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - こんにちは。瑠姫くんの12時〜シリーズからののんさんのお話のファンになったのですが、このお話ほんっっっとに好きです、、、。本物の小説を読んでるみたいにドキドキしてしまいます。いつも素敵な物語をありがとうございます(T^T) (2021年4月28日 1時) (レス) id: a55fc0b198 (このIDを非表示/違反報告)
ののん(プロフ) - はっぱさん» コメントありがとうございます(^^)全部読んでくださったんですか?ありがとうございます(T_T)期待に添えるお話を書けるかどうか不安ですが、最後までお付き合いいただけると嬉しいです! (2021年3月31日 23時) (レス) id: b70c73754c (このIDを非表示/違反報告)
はっぱ - ののんさんのお話全て読ませていただきました!今回も推しの純喜くんが出るのでさらに楽しみです! (2021年3月31日 13時) (レス) id: ede0d803b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ののん | 作成日時:2021年3月28日 23時