松田くんと同期ちゃん【名探偵コナン】【天空の難破船】

17 ページ19

・


ーーーーーー貴方 side




デザートのケーキを食べ終わっても陣平は戻ってこない



『・・・遅い。何やってんだアイツは。』


「あら、随分と心配性なのね。」


『えっ』



隣に座っていた哀ちゃんがすました顔でそう言う

図星つかれた・・・


はぁ・・・


やばい、何もしてないのに疲れた。
船酔い？それとも歳のせい・・・？(震)



『ちょっと部屋に戻って寝て来る。哀ちゃん、蘭ちゃん達にそう伝えといてくれる？』


「わかったわ。」



部屋に戻ろうと席を立った、その時



＿バンッ！



「動くな！！！」


『！？』



勢いよく扉が開かれたかと思えば、全身黒ずくめの男達がこちらに銃口を向けて立っている



「アンプルは見つかったか？」



リーダー格のような男がそう言った。


アンプル・・・って
それ、さっき喫煙室で見つけた・・・


・・・嘘、まさか



『赤いシャム猫・・・！？』



「この船内に爆弾を仕掛けた。
大人しく言う事を聞いていれば爆破したりはしない」



嘘でしょ、やばい予感的中。

陣平もコナンくん達だって居ない

無事だよね、きっと・・・



そのとき、次郎吉さんの愛犬ルパンが激しく吠えだした。





すると椅子に座っていたカメラマンの石本さんが、カメラにこっそり寄せているのが見えた


わーお、随分と大胆・・
バレたら・・・



＿バンッッ！！！！




『は・・・ッ！？』



赤いシャム猫が放った銃弾がカメラに直撃した。

この命中率、降谷と同等レベル・・・



ポカーンとしているうちに、リーダー格のような男が、無線機で誰かと連絡を取っている



「客室には誰もいません！！」



「よし、船内放送でクルーを全員ダイニングへ集めろ！」



これは所謂・・・



ハイジャック、というやつ。



・



数分後、ダイニングに全乗客、乗組員が集められた。

・・・陣平、そしてコナンくんたちを除いて。



「この飛行船は、我々赤いシャム猫がハイジャックした！
全員、携帯電話を出してもらおう！」



男が差し出してきた袋に大人しくスマホを入れて、『１つ聞いていい？』と袋を持った男に尋ねた


全員の視線が私に集まる。


大丈夫、肝は座ってる方よ、私。落ち着いて。


銃口をこちらに向けながら、男は「なんだ？」と返す。



『貴方達の要求は何？お金？それとも、服役中の仲間の解放？』



私の質問に、男はフッと薄ら笑いを浮かべた

18→←16

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す