出会いは突然に~Sho Aoyagi~ (ページ23)

今日:5 hit、昨日:6 hit、合計:10,975 hit

22.泣いたロザリオページ23

翔side

あの件から数週間後の今日

恋人になってはじめてのデートの日

って言ってもオレは仕事があったから午後からだけど…

待ち合わせの喫茶店に着くとあなたさんを見つけた

『ごめんね、お待たせ！💦』

あなた『青柳さん……(泣)』

『え！？どうした！
ごめん仕事が巻きで終わらなくて……💦💦』

あなた『そうじゃなくて……(泣)』

『ん？どうした……？』

Bluetoothイヤホンの片方を渡され耳につける

🎶もう僕を許さないで
どうしようもないやつだと
忘れてくれればいいよ〜

『オレの曲？』

あなた『なんでこんな美声なんですかァ〜(泣)
ズルいです！ほんとに……
ズルすぎます(泣)』

何がズルいのか分からないけどオレの曲で

泣いてくれる彼女はほんとに綺麗で

目が離せなくなった

『ほら、これ使って泣き止んで？』

ハンカチを渡し涙を拭いている彼女を

静かに見守った

『落ち着いた？』

あなた『はい、ごめんなさい突然あんなこと…』

『いや、むしろありがとう
文字とかでファンの人が曲の感想教えてくれるのは
何度もあるけど目の前で感動して泣いてくれてるのは
はじめて見たから嬉しかったよ』

あなた『青柳さん…1ファンとして……
全青柳さんファンの代表として
お願いがあります』

『ん？なに』

あなた『LIVEしてください……(´；ω；｀)』

『LIVE？』

あなた『絶対もっと広まるべきです！！
こんなにいい曲だし
声素敵だし……』

『今度HIROさんに言ってみるよ笑』

そう言うと彼女は笑顔で頷いた

(この笑顔がないとな！)

『よし、行こうか！
行きたいとこある？』

あなた『あんまりバレないようにしたいですよね……
そうなると……』

『いや、そんなこと気にしなくていいよ
あなたさんが行きたいところ行こ？』

あなた『……いいんですか？』

『もちろん！どこがいい？』

あなた『水族館…………』

『水族館？』

あなた『いや、行ったことなくて……』

『家族とも？』

あなた『高校生の頃に事故で亡くなっちゃって…』

彼女の過去を知った

びっくりしたけど教えてくれたのは

嬉しかった

『わかった！行こう水族館
この近くにちょうどあったはずだから』

あなた『はい！』

キラキラした目でオレを見る彼女はとても可愛かった