92話 ページ3
Aside
いつの間にか寝ていたのか、私は瞼を開けて体を起こした。
rn「あら、お目覚めのようね」
『王女サマ…』
rn「よく眠れたかしら？」
『え、えぇ』
rn「そう、ならよかったわ」
ちらっと横を見る
よかった…あの老人はまだあそこにいる
胸を撫で下ろす
『王女サマ、頼み事があるんやけど』
rn「何かしら？」
『私の横に居るあの老人は出してあげて欲しいんや…』
rn「は？何を言っているの？出すわけないじゃない」
『でもあの老人は何も悪いことはしとらんやろ。事情はきいたで？言って良いことか分からんけどな、言わせてもらうわ…王女、あなたはひどい人ですよ？』
rn「なっ！」
『その食材の見た目が悪かろうが、なんも悪くないんやし、食えりゃぁ皆一緒やん。うちなんてひとらんが作ったやつで、虫食いがあったけど食べれるところは残してちゃんと使ったで？』
rn「っ！…良い？こう言うことは私の気分でやるの！あんたがどう言おうが関係ない！」
気分？今の言葉で私の中の何かが切れる音がした
『その判断でどれだけの人が辛い思いしたとおもっとるん！？そこら辺も王女ならかんがえろよ！？』
rn「私が幸せならいいの！」
『はぁ？あんた王女という役職やめろよ！あのアルベルトを王にした方がこの国の人はどれだけの幸せをとりもどすか！この国は今、どの国よりもどん底にいる、原因はわかるか？あんたが国民や兵士のことを思っとらんからや！』
rn「は？そんなの考える必要なんてないでしょ？」
『うちの総統があんたとの結婚を拒否した理由知っとるか？』
そう言うと王女は押し黙る
『あんたの評判がその国の者から、違う国の者まで悪いからや！そりゃぁ、私がグルッペンだったら絶対にあんたとは結婚しとぉないわ、こんな国のこと、国民のこと、兵士のこと、自分以外のことは考えんやつとは…』
『私のことはいい、あの老人を外に解放してあげて…』
王女は「兵…」と言うと近くに居った兵士は老人を外に出してあげた
よかった…
安堵のため息が出た。それと同時に疲れてへたりとそこに座り込んでしまった
rn「あんたには腹をたててるわ！あんただけは首をはねてやるから！覚悟なさい！」
そう言うと王女は私に背を向けて走っていった
それと同時に私は思った
『(何故私の持ち物とかを全て見なかったんだろ)』
私の太ももには光に反射して光る三本のナイフと一応持ってきたピッキングセットがあった
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咲夜 - とても面白かったです！更新お疲れ様です！ (2021年1月4日 1時) (
レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
氷川紗夜 - あれ？どっかのボカロPさんの歌に似てる……？w面白かったです！ (2019年8月18日 23時) (レス) id: 6ffda7ed0d (このIDを非表示/違反報告)
あっぷる - ホンマに歌詞が似とる…涙 最後の「遊んでね…?」で泣いた。バスタオルプリーズ?← つか、召使イケメン過ぎな…?w (2019年4月15日 0時) (レス) id: d503bc641e (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 紅葉 - 悪ノ娘と悪ノ召使にそっくり過ぎてヤバいですね！途中からもしかして…！ってなってたんですけど頭の中であの曲がぁ…おやつの時間…うぅ、目からブリオッシュが…あれ？タオルどこ…？面白かったです！ (2019年4月4日 12時) (レス) id: 3c38dcb0f2 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - すき (2019年3月23日 8時) (レス) id: a507eb11e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チョコチップメロンパン | 作成日時：2018年7月26日 13時
