24 ページ24
青「なーんや、やっぱ知っとったんや。」
「…………」
なんだか今までの不安とか辛さとか孤独感とかが一気に溢れ出てきて、
「っ、ぅふっ、」
流星くんの前で泣いてしまった。
けれど。
きっと望は私が泣いているなんて気づいていない。
望が気づかない涙を流星くんが拭ってくれる。
「、ごめっ、」
すると流星くんは私の腕を掴んで席をたった。
腕を掴まれている私も自然と席をたつと、
青「ちょっとここ出てお話しよか。」
さっきとは打って変わって、優しい笑顔で私と目線を合わせてふわっと言葉を発した。
コクっ、
あまり悩まず、そう頷いていた自分に驚きを隠せない。
予想以上に自分は弱ってたんやな。ってそう思った。
ふと麦茶の入ったコップを見ると氷は既にすべて溶けていた。
「流星くん、ありがとう。」
流星君の方を見ながらそういうと、
ふわっ、と口で弧を描くように笑った。
青「さ、ちょっと出よか」
２人で少し店を出る。
外は少し涼しかった。
涙で濡れた頬はもう乾いていた。
･
２人の足がとまったのは近くの公園のベンチの前。
さーーーっ、と夜の風が二人の前を通り過ぎる。
青「何から話そうか？」
「…夏帆さんのことはずっと前から知っとったんよ、私。」
青「はまちゃんの彼女やったんやっけ？」
「そう。それで、ずっと望は夏帆さんの事が好きだった。」
ベンチの背もたれに寄りかかり、足を投げ出して座る流星くん。
私の話を聞きながら、俯きながらに相槌をうってくれる。
「……でもたかくん、死んじゃったやんか。」
青「……」
「で、私そのときたかくんのことほんまにだいすきやったから、あ、今もだいすきやけど、そのときは恋愛感情をもってたこともあって、すっごい落ち込んじゃって、」
望のあの時の表情を思い出す。
あれ？
望、あの頃どんな顔で私のことみててくれたのだろう？
青「……それで？」
「…あ、それで、望が私のこと慰めてくれて。自分も悲しかったはずなんやけど、俺がAのこと守るからって。」
あの時の望、ほんまにかっこよかったなあ、と今更惚気させてもらう。
「ふふっ、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 264人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズWEST」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
コーヒー - 虹色のかぴばらさん» こんばんは！感想ありがとうございます！大好きなんて言っていただけて嬉しいです！更新増やしますので応援これからもよろしくお願いします！ (2017年10月19日 18時) (
レス) id: d566723de7 (このIDを非表示/違反報告)
虹色のかぴばら(プロフ) - こういうテイスト、大好きです… 更新楽しみに待ってます(^o^) 頑張って下さい!!! (2017年8月24日 23時) (レス) id: 52ac17794d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：コーヒー | 作成日時：2017年5月27日 18時
