第1話 ページ4
お城の近くまで来た少年は足を止めた。
貴『さてと、この後はどうしようかな〜』
どうやら作戦も何も建ててない様子。
そう呟いた時、少年の背後に誰かの気配を感じた。
貴『ん〜?だーれや、後ろにおってなんわ』
?「…」
貴『なんや、喋れへんのか?そうかそうかぁ〜』
少年はゆっくりと後ろを振り向く、と
貴『ハハッ、危ないな〜急にナイフ投げるとか、常識なってないんちゃう?』
少年の後ろには先ほど投げられたと思われるナイフが木に刺さっていた。
?「おぉ、びっくりや、よく避けれたなぁ…」
貴『なーんや、喋れるんかお前』
?「そりゃな、というかお前、何故ここにいる」
貴『?なんや、ただ城に入ろうとしただけやん』
?「城に入る?じゃあなんでこんな所から、しかもこんな夜中に、お前…何処のやつや」
貴『何処って、ただの興味で来ただけ、怪しいもんちゃうで〜そんな警戒せんといてぇや〜』
そう少年が呟いた。
そしてそれと同時に放送が鳴った。
?「城に侵入者、見つけたものはすぐに捕まえろ」
貴『うげっ…もうバレたのかぁ…しょうがないなぁ…せっかくいい夜になると思ったけどおもろうないわ』
そう言葉を発した少年は、一瞬で闇に消えた。
?「なんやったんや、捕まえようにもあの速さじゃ、俺にも無理っぽいな」
そう呟いた彼もスッ…っと見えない速さで城の方に向かうのであった。
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作者名:のんの | 作成日時:2018年7月18日 16時