@jes__611 Ⅱ (ページ16)

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「やめてくれますか？」

頭上から聞こえる低くて怖い声。

今まで甘くて優しい声しか聞いたことしか無かったから私に言ってるんじゃないってわかってるけどちょっと怖い。

『ジェシーくん…』

「この子俺の彼女なんで…触んないでください」

って男の人の腕を振り払ってくれる。

行こうって腰を掴んで抱き寄せられた。

ジェシーくんの手には袋が握られてて、さっきまであんなの持ってたっけ？

「っ、ごめん、、、」

外のベンチのところでジェシーくんに急に抱きしめられた。

『ジェシーくん、大丈夫だよ…』

「俺居れば絡まれなかったでしょ…」

『ううん、、助けてくれたもん、、』

『でも、ジェシーくんどこ行ってたの…？』

「これね、さっきAちゃんがずっと見てたから」

「プレゼントしたいなって、買ってきた」

『っ、くれるの、？』

「もちろん、Aちゃんのために買ってきたんだもん」

『ありがとうっ、泣』

「え、泣かないで！」

って親指で涙を拭ってくれるジェシーくん。

『好きっ、泣』

「へへ、俺はもっとだぁいすきだよ」

って照れくさそうに笑ってるからジェシーくんにまた恋をした。