【呪術廻戦】ガチ恋した相手がまさかの“男”だった件について【五条悟】

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｢一旦目眩しにどっか隠れんぞ｣



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そう言われて素直に従った自分に、後悔しかなかった



｢…どこだよここ｣



｢競馬場(お馬さんレース)｣

｢知ってるわ馬鹿にすんな…なんでここ選んだんだって話｣


｢一番最適だろ｣

｢オッサンが楽しみたいだけだろ｣


伏黒といるとどうしてもツッコミ役に回ってしまうAは、疲労も重なってか頭がおかしい

そもそもなんで俺が入れてんのかと文句を言ってやりたい気持ちになるのだが、周りの騒音に目眩がしてもう何も言うまいと考えることを放置した

…帰りたい



｢お前は何番だと思う｣

｢知るか｣


｢今日が最後のレースだからな、これに当たんなかったら俺に抱かれろ｣


｢どのみち最悪じゃねーか｣と言うのが同時、レースが始まりを告げる音を鳴らした

一切に湧き上がる周りの熱狂

金欲しさに罵倒やらが飛び交う人間をAはあえてシャットアウトし、綺麗なフォームで走り抜ける馬の姿を見ながら淡々とした口調で話し出す



｢…俺っていつになったら１人で自由に外へ出られるんすかね｣

｢…さぁな…まぁ今回のでどうにかなんだろ｣


｢どうにかなる…まさか高専の人達を動かしたりとかしてませんよね？｣


｢俺はしてねーよ？｣

｢…｣


うっわクソタチ悪っ、とありがたいと思いたいはずなのに、この意地悪い笑みを見ると無意識に軽蔑の目を向けてしまう




っつーことは…五条君も動きそうだなぁ

あまり知られたくない事情だが、非力が１人でどうこう出来ることでもない

当然のことか…とAはこの人の判断に内心頷いた



｢元気にしてっかなぁ｣

｢…｣


何日かぶりの再開がこんな形とはどうなんだと思うが、五条君が居れば大丈夫だと変な確信や安心をしてしまうのはなぜだろう…？



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